相矢倉

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1992/9/24 田丸昇八段—藤井猛四段(王位戦)

感想 田丸昇八段との一戦。藤井四段の第34期王位戦初戦である。 3~4手目に9筋の交換が入ったのが珍しい。ここに何かしらのアヤがあったか、本局は相矢倉に進んだ。相矢倉と言ってもお互いに玉頭に厚みを築き、長い戦いになりそうな予感がある。 序盤...
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1992/7/14 中田功五段—藤井猛四段(順位戦) ※千日手局

感想 振り飛車党、中田功五段の一戦。中田五段の職人的な三間飛車に憧れて一時期三間飛車も勉強したことがある。中田五段の将棋もまた、終盤を見据えた序盤を構築する将棋であり、序盤から終盤まで綺麗な線で繋がっている。中田将棋には美しさと情熱が備わっ...
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1992/3/25 藤井猛四段—平藤眞吾四段(竜王戦)

感想 平藤眞吾四段は藤井四段と同じ時に四段昇段した棋士。所属は関東と関西に分かれていたが、四段昇段同期ということで少し意識するところがあっただろうか。 本局も藤井四段は自主的に居飛車を選択した。これで3局連続居飛車だ。しかも本局は早囲い系で...
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1991/4/3 藤井猛四段—山口英夫七段(棋聖戦)

感想 藤井先生のプロデビュー戦。 山口英夫七段は振り飛車党であり、藤井四段は3手目に居飛車を明示した。ところがそれを見た山口七段も居飛車にし、藤井四段のデビュー戦は相居飛車となった。 お互い早囲いからの矢倉となるが、藤井四段だけ飛車先の歩を...
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1990/12/27 長岡俊勝三段—藤井猛三段(若駒戦)

感想 長岡俊勝三段はこの翌年に奨励会を退会したが、その後2001年アマ名人戦優勝等、アマチュア将棋界で活躍している。その長岡三段は居飛車党だが、藤井先生も居飛車に構え、今の目で見ると意表の相矢倉となった。藤井三段の時代は「いざというときは居...