新人王戦

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1994/1/28 郷田真隆五段—藤井猛四段(新人王戦)

感想 郷田真隆との一戦。約2年ぶりの対戦となる。この間に郷田五段は棋聖を獲得した。 藤井四段の四間飛車に郷田五段の左銀急戦。シンプルな形ながら☗4八金や☗1六歩が入り仕掛けのタイミングがやや遅い。藤井四段はその間に☖6四歩~☖6五歩と伸ばし...
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1993/11/19 岡崎洋四段—藤井猛四段(新人王戦)

感想 岡崎洋四段との一戦。 序盤、藤井四段の四間飛車に岡崎四段は☗5七銀左急戦を見せた。藤井四段は☖4一金型四間飛車に☖6四歩型を示し、この形の貴重な実戦例が見られるかと思ったが、岡崎四段が☗4五歩早仕掛けなのか棒銀なのかなかなか仕掛けの態...
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1993/6/10 藤井猛四段—小林宏五段(新人王戦)

感想 小林宏五段との一戦 戦型は小林五段の左美濃に、藤井四段は☗6六銀型四間飛車。こってりした戦型であるが、藤井四段は☖1五歩を許し、中央の手を優先してスピーディーな将棋にしようとしている。ただ、「高美濃には☗2六歩が必要」とは最近よく聞く...
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1993/4/6 屋敷伸之六段—藤井猛四段(新人王戦)

感想 1993年度の始まり。初戦は後々好勝負を繰り広げる屋敷六段との戦い。この頃、既に屋敷六段はタイトル挑戦、奪取等、華々しい実績を積み重ねていた。 戦型は藤井四段の四間飛車。屋敷六段は早めに☖5三銀型にしたものの、その後は藤井四段に先に形...
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1992/11/12 藤井猛四段—中田功五段(新人王戦)

感想 中田功五段との一戦。前回のこのカードは矢倉(千日手)、横歩取りと意表の相居飛車シリーズになった。本局は藤井四段の四間飛車に中田五段の居飛車となり、安心して並べられる戦型となった。 中田五段の構えは天守閣美濃~米長玉銀冠。一方藤井四段の...
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1992/8/20 阿部隆五段—藤井猛四段(新人王戦) ※指し直し局

感想 千日手指し直し局。 戦型は相振り飛車になった。阿部五段は純粋居飛車党のイメージがあったので3手目☗6六歩から振り飛車にしたのには驚いた。向かい飛車対三間飛車、囲いは相金無双。伝統的な形となった。こういう展開には安心感を覚えるので、自分...
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1992/8/20 藤井猛四段—阿部隆五段(新人王戦) ※千日手局

感想 阿部隆五段との一戦。 戦型は藤井四段の四間飛車に阿部五段の居飛車穴熊。藤井四段の先手四間飛車採用率がぐんと上がってきた気がする。 図にもあるように23手目☗5六銀が早い印象。一見積極的だが、25手目に☗4五歩とはできなかった。☗1六歩...
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1992/6/29 藤井猛四段—深浦康市四段(新人王戦)

感想 今月2度目の深浦康市四段戦。前局では痛い敗戦を喫した。 戦型は深浦四段の居飛車に藤井四段が「5筋位取り中飛車」を採用した。藤井四段がプロになってから初めての「5筋位取り中飛車」採用である。今では「ゴキゲン中飛車」と言われる戦型と思うが...
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1992/4/24 藤井猛四段—神谷広志六段(新人王戦)

感想 神谷広志六段との新人王戦。神谷八段は非常に良いキャラだと思っていて、もっと解説やコラム等が出てくれば良いのにと思っている。新人王戦は前局からかなり間があいた気がする。 本局は藤井四段が3手目に☗7五歩としてからの石田流、それに対して神...
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1991/11/29 真田圭一三段—藤井猛四段(新人王戦)

感想 『藤井猛全局集 竜王獲得まで』では真田三段とは2局目の将棋。 前局は銀冠穴熊対銀冠という持久戦だったが、本局は藤井四段の後手四間飛車に真田三段は右銀急戦を仕掛けた。☖4三銀型に舟囲い~右銀急戦という極めてシンプルな仕掛けで、アマチュア...
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1991/8/26 森内俊之五段—藤井猛四段(新人王戦)

感想 勝浦九段の次に、その弟子の森内五段との対局という面白い対局順。藤井四段と森内五段は誕生日が近いが、四段昇段は森内五段の方が4年早く、藤井四段昇段時、森内五段は既に複数回棋戦優勝を重ねていた。若いころから将来を極めて有望視されていたこと...
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1991/6/28 藤井猛四段—堀口弘治五段(新人王戦)

感想 堀口五段には4月にも対戦しており、早くも2戦目。前回負けであったためリベンジ戦となる。 本局は藤井四段の三間飛車に堀口五段の天守閣美濃。四間飛車ではなく三間飛車のため、対左美濃藤井システムとは異なる将棋になるはずである。藤井四段がどの...
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1991/1/25 藤井猛三段—泉正樹六段(新人王戦)

感想 衝撃的な棋譜。これも藤井将棋の傑作のひとつではないだろうか。 『藤井猛全局集 竜王獲得まで』で最初に出てくる相振り飛車の棋譜。藤井三段の高美濃に泉六段の金無双。 藤井三段が露骨に金無双の弱点である6四の地点を狙いに行ったところ、泉六段...
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1990/10/31 飯田弘之五段—藤井猛三段(新人王戦)

感想 プロ入り前ではあるが、藤井先生の公式戦デビューになるのだろうか。 飯田五段は振り飛車党で、相振り飛車をあまり指さなかった藤井三段が居飛車を持つ形になった。しかも藤井三段の天守閣美濃という将棋だ。 当時は「対左美濃藤井システム」も無い時...