後手

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1995/2/2 安西勝一五段—藤井猛五段(棋王戦)

感想 振り飛車党安西勝一五段との戦い。過去藤井五段の2勝0敗で、前局は駆け引きの末相矢倉になった。 本局は安西五段の四間飛車に藤井五段の居飛車穴熊。安西五段は早めに☗2八玉に囲い、☖7四歩を見て☗5六歩~☗5五歩と早めに動いてきた。軽い捌き...
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1995/1/27 富岡英作七段—藤井猛五段(竜王戦)

感想 富岡英作七段との戦い。過去2連敗しており、今度こそというところ。 戦型は藤井五段の四間飛車に富岡七段の居飛車穴熊。富岡七段が端歩を突き返しているのが珍しく、序盤からお互いに潤沢に時間を使っていく。早く動いていく順があるか、じっくり組み...
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1995/1/24 佐藤秀司五段—藤井猛五段(王将戦)

感想 第45期王将戦初戦、佐藤秀司五段との戦い。佐藤五段とは過去1勝1敗。 戦型は藤井五段の四間飛車に佐藤五段の5筋位取り。 ☗6五歩に☖6二飛が習いある受けの手筋。 本譜は佐藤五段が2枚の銀を前に繰り出し、全力で抑え込もうとしてきた。35...
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1995/1/10 室岡克彦六段—藤井猛五段(順位戦)

感想 8連勝中の藤井五段と5勝2敗の室岡克彦六段の戦い。室岡六段とはこの頃必ず四間飛車対天守閣美濃という戦型になっており、お互い「こちらが良いはず」という信念をもって研究をぶつけあっている。その結果、対局が行われるたびに藤井五段が新構想、新...
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1995/1/6 森下卓八段—藤井猛五段(勝抜戦)

感想 1995年に入った。2年ぶりのオールスター勝抜戦は森下卓八段と戦う。 森下八段とは2戦目で、前局は藤井五段が三間飛車を採用したが、本局は四間飛車に構えた。対して森下八段は居飛車穴熊に組みに行った。 22手目☖4五歩。☗5七銀と上がって...
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1994/12/12 中原誠永世十段—藤井猛五段(王座戦)

感想 ついに中原誠永世十段と戦う。中原永世十段の実績は言うまでもないが、この対局の時は47歳で、いよいよタイトルをすべて失い、永世十段を名乗った頃だった。 藤井五段は四間飛車。中原永世十段は5筋に位を張った。藤井五段は☖3一銀型のままである...
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1994/11/30 藤井猛五段—米長邦雄前名人(王位戦)

感想 米長邦雄前名人との戦い。米長前名人とは3戦目だが、過去2連敗。『藤井猛全局集 竜王獲得まで』を並べていると、昭和から活躍する棋士の強さも知ることができる。戦型は米長前名人が棒銀や☖7三銀上準急戦を採用しており、左銀系の急戦がメインだ。...
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1994/11/15 石川陽生五段—藤井猛五段(順位戦)

感想 6連勝中の藤井五段と3勝2敗の石川五段の戦い。石川五段とは初手合い。 戦型は藤井五段の四間飛車に石川五段の天守閣美濃。 本局は『藤井システム』(毎日コミュニケーションズ)に自戦記が掲載されている。 この将棋は石川五段が一段金のまま駒組...
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1994/10/28 関根茂九段—藤井猛五段(王座戦)

感想 関根茂九段との対戦。関根九段とはこれが唯一の対戦。関根九段は72歳まで順位戦を戦い切って引退した棋士。この対局の時、既に64歳であったが、まだB2に在籍していた。 戦型は藤井五段の四間飛車に、関根九段はなんと☗8九玉型。 『藤井猛全局...
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1994/10/21 室岡克彦六段—藤井猛五段(棋聖戦)

感想 室岡克彦六段との戦い。室岡六段とは1993年2月、1993年11月、1994年9月、そして本局とよく当たっている。特に1993年11月からは藤井五段の四間飛車と室岡六段の天守閣美濃の戦いで、お互いの研究がぶつかり、最先端の将棋の推移を...
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1994/10/18 小野修一七段—藤井猛五段(王位戦)

感想 小野修一七段との戦い。小野七段とはこれが初手合い。 戦型は藤井五段の四間飛車に小野七段の居飛車穴熊。居飛車穴熊と銀冠にがっぷり組み合うのは島朗八段戦(1994/5/30・王将戦)以来。藤井五段の「組ませて戦う」将棋を並べられるのも楽し...
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1994/10/4 宮田利男七段—藤井猛五段(順位戦) ※千日手局

感想 順位戦4連勝中の藤井五段と3連敗中の宮田七段の一戦。宮田七段とは過去1回対局しており、宮田七段の玉頭位取りに勝利している。 本局も藤井五段の四間飛車に宮田七段の玉頭位取り。 10手目☖3二銀のタイミングが珍しい。 この時期、駒組みの呼...
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1994/9/13 佐伯昌優八段—藤井猛五段(順位戦) ※千日手局

感想 順位戦連戦。宮坂八段、佐伯八段とベテランとの戦いが続く。順位戦の戦績はここまで藤井五段3連勝、佐伯八段3連敗。ベテラン対若手の構図は、若手は決して負けられないと思っているはずだが、ベテランが思いもよらぬ味を見せて勝つこともある。この構...
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1994/8/9 森内俊之七段—藤井猛五段(王将戦)

感想 佐藤康光竜王を破り、二次予選決勝で森内俊之七段と戦う。 戦型はまさかの力戦相居飛車。3~4手目の9筋の突き合いや5手目☗4八銀と、森内七段がいかにも対振り飛車決め打ちの駒組みを進めていることが影響したか、6手目に☖8四歩と突いて藤井五...
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1994/7/21 佐藤康光竜王—藤井猛五段(王将戦)

感想 佐藤康光竜王との戦い。佐藤康光竜王とはこれが初手合い。タイトルホルダーと公式戦を戦うのも初だ。 本局は自戦解説掲載局。1994年度からは対左美濃藤井システムの進化を示す重要な対局が増え、自戦解説掲載頻度が高くなっている。 戦型は藤井五...