1991年度(平成3年度)

棋譜並べ

1992/3/25 藤井猛四段—平藤眞吾四段(竜王戦)

感想 平藤眞吾四段は藤井四段と同じ時に四段昇段した棋士。所属は関東と関西に分かれていたが、四段昇段同期ということで少し意識するところがあっただろうか。 本局も藤井四段は自主的に居飛車を選択した。これで3局連続居飛車だ。しかも本局は早囲い系で...
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1992/3/17 藤井猛四段—木下浩一四段(順位戦)

感想 順位戦最終局。6勝3敗の藤井猛四段と4勝5敗の木下浩一四段の対戦。 藤井四段が☗7六歩~☗6六歩と振り飛車の出だしを見せたが、木下四段が4手目☖3五歩と三間飛車を見せたことで居飛車にスイッチした。藤井九段による戦型分類は「相振り模様対...
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1992/3/13 飯田弘之五段—藤井猛四段(王将戦)

感想 飯田弘之五段との王将戦。飯田五段の☗2六歩に、藤井四段がまさかの☖8四歩。相居飛車となった。 飯田五段は浮き飛車からぶんぶん飛車を振り回しリードを奪いに行く。飯田五段が上手くやっているように見えたが、☗3六飛に☖4四角は藤井四段が見せ...
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1992/3/9 中村修七段—藤井猛四段(棋王戦)

感想 中村修七段との初対局。ファンサービスにも熱心だが、今なお盤上に闘志を燃やし続けるアツい棋士でもある。心底カッコいいと思える棋士で、好きな棋士の一人。 本局は自戦解説編掲載局。戦型は藤井四段の四間飛車に中村七段の居飛車穴熊となった。序盤...
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1992/3/6 郷田真隆四段—藤井猛四段(竜王戦)

感想 郷田真隆四段との対戦。私が将棋を見始めた頃、羽生、森内、佐藤(康)、郷田という面々が四強と言われていた。そのため郷田将棋を目にする機会が多かったが、「格調高い」と評されるように、素人ながらいつも美しさを感じる。好きな棋士の一人。 本局...
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1992/2/24 安恵照剛七段—藤井猛四段(NHK杯)

感想 安恵照剛七段とNHK杯予選決勝を争う。 安恵七段の居飛車に藤井四段の四間飛車。安恵七段が☗6八銀を入れて右銀急戦を仕掛けた。 ☗6八銀の形はちょっと珍しいと思う。さらに☗5五歩を絡めてきた。☗5五歩に3五の方の歩を取って☖4二角~☖5...
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1992/2/24 藤井猛四段—土佐浩司六段(NHK杯)

感想 土佐浩司六段との初対局。河口俊彦八段『新・対局日誌』の影響ではあるが、土佐六段の将棋は好んでよく並べた。  竜王は、竜王戦三連勝で気分をよくしての登場。対して土佐七段は、特異な才能の持ち主で、不思議な感覚、不思議な腕力がある。 いった...
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1992/2/24 田辺一郎六段—藤井猛四段(NHK杯)

感想 NHK杯予選が始まった。同日に3戦行われ、3連勝すればNHK杯本戦に出場できる。 初戦は田辺一郎六段との一戦。田辺六段は不思議な立ち上がりだったが、結局☗4五歩早仕掛けのような形に合流した。早仕掛けの定跡は『四間飛車の急所 第3巻』に...
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1992/2/18 伊藤博文五段—藤井猛四段(順位戦)

感想 ラス前、伊藤博文五段(2勝6敗)との順位戦。藤井四段は5勝3敗。 本局、伊藤五段は振り飛車党の藤井四段対策として筋違い角を選んだ。藤井四段の筋違い対策を見ることができる貴重な将棋だ。 自分が将棋を始めた頃、筋違い角に対し4筋と5筋に位...
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1992/2/7 先崎学五段—藤井猛四段(棋王戦)

感想 同世代、先崎学五段との戦い。人情に溢れ、大好きな棋士の一人。 前局は王将戦デビュー局だったが、本局は棋王戦デビュー局だ。 この将棋は戦型こそ「後手四間飛車 対 居飛車穴熊」であるが、22手目の局面、☖3一銀の活用も☖8二玉の入城も後回...
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1992/2/5 藤井猛四段—北村昌男八段(王将戦)

感想 北村昌男八段は5月に銀河戦で敗戦した相手。銀河戦は非公式戦ながら、本局はリベンジ戦と言えるだろう。そして本局は王将戦初参加となる。 前局は藤井四段の三間飛車に北村八段の居飛車穴熊だったが、本局は藤井四段が3手目に☗2六歩として居飛車を...
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1992/1/21 藤井猛四段—大野八一雄五段(順位戦)

感想 大野八一雄五段(4勝3敗)と藤井猛四段(5勝2敗)の戦い。今期順位戦はあと3局。 本局は藤井四段の三間飛車に、大野五段の天守閣美濃。大野五段が☖7二飛と一歩交換を目指してきたのがやや珍しい気がする。☖7五歩☗同歩☖同飛に当然☗7六歩と...
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1992/1/10 藤井猛四段—富沢幹雄八段(竜王戦)

感想 富沢幹雄八段と2回目の対戦。前回、富沢キックを喰らって負けてしまったのでリベンジ戦となる。 本局は相矢倉となった。富沢八段が後手番ながら早々に☖8四銀と棒銀にして好戦的な作戦を示した一方、藤井四段も早めに金矢倉を構築してすぐ潰れないよ...
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1991/12/21 藤井猛四段—森雞二九段(早指し選手権戦)

感想 終盤の魔術師、森雞二九段との一局。藤井四段は晩学の棋士として知られているが、森九段はさらに将棋を覚えた時期が遅い。それでも二人ともタイトルを獲得する棋士になった。45歳と21歳、世代は離れているが、異色の棋士同士の戦いということで楽し...
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1991/12/17 藤原直哉四段—藤井猛四段(順位戦)

感想 藤原直哉四段(5勝1敗)と藤井猛四段(4勝2敗)の順位戦。星の良い者同士の対戦で、順位戦終盤に向けて重要なポイントだ。 戦型は藤井四段の後手四間飛車に藤原四段の☗5七銀左急戦となったが、藤井四段の早い☖5四歩を見て藤原四段が☗9七角と...