先手三間飛車

棋譜並べ

1994/10/4 藤井猛五段—宮田利男七段(順位戦) ※指し直し局

感想 千日手になり藤井五段は再び先手を得た。 藤井五段は3手目、3分考え三間飛車に構える。今までの将棋から離れ、力で勝負しに行く意思を感じる。対して宮田七段は位取りではなく天守閣美濃に組んだ。 36手目の局面は飯塚祐紀四段戦(1993/2/...
棋譜並べ

1994/6/3 藤井猛五段—富岡英作七段(王座戦)

感想 先月に続いて富岡英作七段戦。リベンジなるか。 藤井五段先手で☗7六歩☖8四歩☗5六歩という意表の出だし。 富岡七段も予想外だったか、ここで19分も使って☖5四歩とした。藤井五段にしては珍しいオープニングで、戦型は☗5七銀型の三間飛車に...
棋譜並べ

1993/10/26 藤井猛四段—沼春雄五段(順位戦)

感想 沼春雄五段との順位戦。ここまで藤井四段は3勝1敗、沼五段は2勝3敗。昇級に向け負けられない戦いが続く。 本局、藤井四段は三間飛車を採用。沼五段は6筋からの仕掛けを見せつつ天守閣美濃に囲い、陣形差と主導権どちらも主張しようとしている。そ...
棋譜並べ

1993/8/31 藤井猛四段—伊藤能四段(順位戦)

感想 順位戦第3回戦、伊藤能四段との対局。順位戦はここまで藤井四段、伊藤四段とも1勝1敗。 伊藤四段とは2局目。前局は藤井四段の四間飛車に伊藤四段の鷺宮定跡だったが、本局は伊藤四段がなかなか態度を明らかにしない駒組みを見せた。藤井四段は三間...
棋譜並べ

1993/7/16 藤井猛四段—島明七段(全日プロ)

感想 初代竜王、島朗七段との対局。 本局、藤井四段が3手目☗7五歩と三間飛車を明示し、純正石田流に組んだ。対する島明七段の作戦は天守閣美濃だった。 じっくり組み合ったところ、藤井四段は玉側の端の位は放棄し、中央の手を優先した。40手目の局面...
棋譜並べ

1993/6/29 藤井猛四段—森下卓七段(王将戦)

感想 本局から二次予選で、森下卓七段との対局。森下七段は17歳でデビュー後、この時既に棋戦優勝、タイトル挑戦、B1所属と多くの実績を積んでいた。間違いなく強敵。 藤井四段の作戦は三間飛車。用意していたものだろうか。対する森下七段は天守閣美濃...
棋譜並べ

1993/2/16 藤井猛四段—飯塚祐紀四段(順位戦)

感想 飯塚祐紀四段との一戦。『藤井猛全局集 竜王獲得まで』で最初に登場する棋士。 順位戦成績は藤井四段が6勝2敗、飯塚四段が4勝4敗。飯塚四段は今期初参加。藤井四段は前局で痛い2敗目を喫したが、負けられない戦いが続くのは変わらない。 藤井四...
棋譜並べ

1992/7/21 藤井猛四段—中井広恵女流名人(王座戦) ※指し直し局

感想 指し直し局。藤井四段が32分多い状態で始まった。 戦型は藤井四段の三間飛車に中井女流名人の天守閣美濃となった。藤井四段はまったく同一の形を天野高志アマ戦(1991/12/12・竜王戦)で経験しているが、☗6五歩で玉頭ではなく左辺の戦い...
棋譜並べ

1992/5/19 藤井猛四段—青野照市八段(王将戦)

感想 急戦の大家、青野照市八段との戦い。スペシャリストの将棋はいつもワクワクするものがあるが、青野八段の場合は急戦のスペシャリスト。アマチュアにとって振り飛車対急戦の対抗形は最も勉強するところだが、プロの実戦ではなかなか現れない。青野藤井猛...
棋譜並べ

1992/4/14 藤井猛四段—小野敦生五段(王将戦)

感想 小野敦生五段との一戦。小野五段はこの約1年後に31歳の若さで亡くなっている。このカードはこれが唯一の将棋だ。 戦型は藤井四段の三間飛車に小野五段の銀冠穴熊。この形は後手の角道が空いていることが脅威だが、藤井四段は☗5九角~☗3七角と展...
棋譜並べ

1992/2/24 藤井猛四段—土佐浩司六段(NHK杯)

感想 土佐浩司六段との初対局。河口俊彦八段『新・対局日誌』の影響ではあるが、土佐六段の将棋は好んでよく並べた。  竜王は、竜王戦三連勝で気分をよくしての登場。対して土佐七段は、特異な才能の持ち主で、不思議な感覚、不思議な腕力がある。 いった...
棋譜並べ

1992/1/21 藤井猛四段—大野八一雄五段(順位戦)

感想 大野八一雄五段(4勝3敗)と藤井猛四段(5勝2敗)の戦い。今期順位戦はあと3局。 本局は藤井四段の三間飛車に、大野五段の天守閣美濃。大野五段が☖7二飛と一歩交換を目指してきたのがやや珍しい気がする。☖7五歩☗同歩☖同飛に当然☗7六歩と...
棋譜並べ

1991/12/12 藤井猛四段—天野高志アマ(竜王戦)

感想 ついに藤井四段の竜王戦が始まる。藤井ファンにとっては愛着のある棋戦。初戦は恒例のアマチュア戦だ。将棋の世界は特殊なもので、奨励会という養成機関を抜けてきたプロ棋士にとって、アマチュア戦というのは絶対に負けられない戦いだと想像する。対局...
棋譜並べ

1991/11/18 藤井猛四段—中田宏樹五段(棋聖戦)

感想 三度中田宏樹五段戦。 本局は藤井四段の先手三間飛車に中田五段が☖6四歩~☖7二飛~☖6五歩とあまり見ない仕掛けを敢行した。 これに持ち時間3時間の内62分を費やして☗同歩。☖8二飛(40手目)とされたところは一見後手が捌けそうに見えた...
棋譜並べ

1991/10/12 藤井猛四段—中田宏樹五段(早指し選手権戦)

感想 再び中田宏樹五段との戦い。中田五段とは1991年度で3局も対戦する。 藤井四段の三間飛車に中田五段の☖5三銀左急戦。これまで並べた印象では、1991年は既に急戦は下火で居飛車穴熊や左美濃(天守閣美濃)が主流になっている。将棋の勉強を始...