王座戦

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1994/12/12 中原誠永世十段—藤井猛五段(王座戦)

感想 ついに中原誠永世十段と戦う。中原永世十段の実績は言うまでもないが、この対局の時は47歳で、いよいよタイトルをすべて失い、永世十段を名乗った頃だった。 藤井五段は四間飛車。中原永世十段は5筋に位を張った。藤井五段は☖3一銀型のままである...
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1994/10/28 関根茂九段—藤井猛五段(王座戦)

感想 関根茂九段との対戦。関根九段とはこれが唯一の対戦。関根九段は72歳まで順位戦を戦い切って引退した棋士。この対局の時、既に64歳であったが、まだB2に在籍していた。 戦型は藤井五段の四間飛車に、関根九段はなんと☗8九玉型。 『藤井猛全局...
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1994/6/3 藤井猛五段—富岡英作七段(王座戦)

感想 先月に続いて富岡英作七段戦。リベンジなるか。 藤井五段先手で☗7六歩☖8四歩☗5六歩という意表の出だし。 富岡七段も予想外だったか、ここで19分も使って☖5四歩とした。藤井五段にしては珍しいオープニングで、戦型は☗5七銀型の三間飛車に...
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1994/4/27 藤井猛五段—内藤國雄九段(王座戦)

感想 内藤國雄九段との一戦。内藤九段とはこれが3局目で、対戦成績は1勝1敗。内藤九段の自由な指し回しに唸ることが多く、並べていて面白い。本局はプロ入り後初の七大タイトル本戦トーナメント対局。 先手は藤井五段。3手目☗9六歩、5手目☗1六歩と...
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1994/2/22 藤井猛四段—高橋道雄九段(王座戦)

感想 対振り飛車の大家、高橋道雄九段との対局。高橋九段とは約1年半ぶりの対局。前局は藤井四段の後手で、高橋九段の天守閣美濃に敗れた。しかし藤井四段も追い込んでいた。本局は藤井四段の先手で、藤井四段の四間飛車に高橋九段の端歩突き居飛車穴熊とな...
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1993/12/2 藤井猛四段—森雞二九段(王座戦)

感想 森雞二九段との戦い。過去、森九段とは1991年度に対戦して敗れている。 戦型は後手早石田に藤井四段の居飛車。藤井四段は持久戦調ではなく、☗6八銀として抑え込みも狙える形にした。 早石田の定跡は不勉強だが、24手目☖3三桂は積極的な一手...
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1993/10/29 藤井猛四段—先崎学五段(王座戦)

感想 先崎学五段との戦い。本局に勝てば二次予選進出が決まる。 この将棋は『振り飛車党宣言!③居飛車穴熊対策編』に自戦解説が掲載されている。 藤井四段は四間飛車。先崎五段は玉側の端歩を受けて☖5三銀型に構え、持久戦か右銀急戦かはっきりしない。...
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1993/9/30 飯塚祐紀四段—藤井猛四段(王座戦)

感想 飯塚祐紀八段との戦い。2月以来、約7か月ぶりの対戦。最近飯塚祐紀八段昇段祝賀会が行われたという情報を目にした。いつも思うことだが、今九段や八段になった棋士の四段同士時代の棋譜を並べることができるというのは、面白さを感じる。 戦型は飯塚...
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1993/9/6 藤井猛四段—小林宏五段(王座戦)

感想 小林宏五段との戦い。 戦型は藤井四段の「5筋位取り中飛車」。深浦康市四段戦(1992/6/29・新人王戦)以来の採用だ。このところ四間飛車以外の戦型もよく出てきているような気がする。 ☗6八金から金の方を押し上げていくのは深浦四段戦で...
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1993/8/2 藤井猛四段—佐藤秀司四段(王座戦)

感想 佐藤秀司四段との戦い。1か月も経たず再戦することになった。本局は藤井四段にとって第42期王座戦初戦。 本局は『振り飛車党宣言!④四間飛車対左美濃』に自戦解説が掲載されている。 戦型は藤井四段の四間飛車に佐藤四段の天守閣美濃。藤井四段が...
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1992/9/11 藤井猛四段—所司和晴五段(王座戦) ※指し直し局

感想 千日手指し直し局。お互い約1時間30分の持ち時間で再開した。 指し直し局は藤井四段の四間飛車に所司五段が居飛車穴熊を選択した。対する藤井四段の作戦は立石流への組み替えであった。これまでも立石流を目指す指し方は現れているが、対居飛車穴熊...
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1992/9/11 所司和晴五段—藤井猛四段(王座戦) ※千日手局

感想 所司和晴五段との一戦。約5か月ぶり、2度目の対戦となる。 戦型は所司五段の天守閣美濃に、藤井四段が高橋道雄九段戦(1992/7/31・王将戦)以来、2度目の「対左美濃藤井システム」を発動した。 美しい。 所司五段は☗9八玉から米長玉銀...
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1992/8/10 藤井猛四段—宮田利男六段(王座戦)

感想 宮田利男六段との対局。現在宮田門下の若手棋士が活躍してきているが、その宮田六段がまだ40歳の頃の将棋だ。 戦型は藤井四段の四間飛車に宮田六段が玉頭位取りを採用した。藤井四段は、玉頭位取りに対し有力な形の一つである☗6六銀型に構えた。玉...
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1992/7/21 藤井猛四段—中井広恵女流名人(王座戦) ※指し直し局

感想 指し直し局。藤井四段が32分多い状態で始まった。 戦型は藤井四段の三間飛車に中井女流名人の天守閣美濃となった。藤井四段はまったく同一の形を天野高志アマ戦(1991/12/12・竜王戦)で経験しているが、☗6五歩で玉頭ではなく左辺の戦い...
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1992/7/21 中井広恵女流名人—藤井猛四段(王座戦) ※千日手局

感想 プロ入り後初の女流棋士との対戦。中井広恵女流名人は長い間活躍されており、私が将棋を見始めた頃、女流棋士のタイトル戦は清水市代—中井広恵戦が定番だった。 戦型は藤井四段の四間飛車に中井女流名人の天守閣美濃。☖6三金を見るとまだまだ「藤井...