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1995/1/10 室岡克彦六段—藤井猛五段(順位戦)

感想 8連勝中の藤井五段と5勝2敗の室岡克彦六段の戦い。室岡六段とはこの頃必ず四間飛車対天守閣美濃という戦型になっており、お互い「こちらが良いはず」という信念をもって研究をぶつけあっている。その結果、対局が行われるたびに藤井五段が新構想、新...
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1995/1/6 森下卓八段—藤井猛五段(勝抜戦)

感想 1995年に入った。2年ぶりのオールスター勝抜戦は森下卓八段と戦う。 森下八段とは2戦目で、前局は藤井五段が三間飛車を採用したが、本局は四間飛車に構えた。対して森下八段は居飛車穴熊に組みに行った。 22手目☖4五歩。☗5七銀と上がって...
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1994/12/19 藤井猛五段—堀口弘治六段(竜王戦)

感想 第8期竜王戦初戦で、堀口弘治六段との戦い。堀口六段とは4戦目で過去2勝1敗。 戦型は藤井五段の四間飛車に堀口六段の右四間飛車。目を引くのは初手☗6六歩! おそらくは堀口六段の右四間飛車を想定した手で、☖8四歩と突かれない限りはその他の...
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1994/12/12 中原誠永世十段—藤井猛五段(王座戦)

感想 ついに中原誠永世十段と戦う。中原永世十段の実績は言うまでもないが、この対局の時は47歳で、いよいよタイトルをすべて失い、永世十段を名乗った頃だった。 藤井五段は四間飛車。中原永世十段は5筋に位を張った。藤井五段は☖3一銀型のままである...
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1994/12/6 藤井猛五段—伊藤果(順位戦)

感想 7連勝中の藤井五段と2勝4敗の伊藤果六段の戦い。伊藤六段とは初手合い。順位戦も終盤に差し掛かったが、負けなしで突っ走っている。順位戦以外も勝率が高く、文字通り勢いがある。 本局は相三間飛車。先手は角道を止め☗6七銀型。後手は角道を止め...
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1994/11/30 藤井猛五段—米長邦雄前名人(王位戦)

感想 米長邦雄前名人との戦い。米長前名人とは3戦目だが、過去2連敗。『藤井猛全局集 竜王獲得まで』を並べていると、昭和から活躍する棋士の強さも知ることができる。戦型は米長前名人が棒銀や☖7三銀上準急戦を採用しており、左銀系の急戦がメインだ。...
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1994/11/15 石川陽生五段—藤井猛五段(順位戦)

感想 6連勝中の藤井五段と3勝2敗の石川五段の戦い。石川五段とは初手合い。 戦型は藤井五段の四間飛車に石川五段の天守閣美濃。 本局は『藤井システム』(毎日コミュニケーションズ)に自戦記が掲載されている。 この将棋は石川五段が一段金のまま駒組...
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1994/11/1 藤井猛五段—深浦康市五段(棋聖戦)

感想 深浦康市五段との戦い。これまでの対戦成績は藤井五段の2勝1敗。ちょうど1年ぶりの対局で、前局では両者とも四段だった。力をつけて再び相まみえる。 戦型は藤井五段の四間飛車に深浦五段の居飛車穴熊。☗3九玉型の駒組みも当然のようになってきた...
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1994/10/28 関根茂九段—藤井猛五段(王座戦)

感想 関根茂九段との対戦。関根九段とはこれが唯一の対戦。関根九段は72歳まで順位戦を戦い切って引退した棋士。この対局の時、既に64歳であったが、まだB2に在籍していた。 戦型は藤井五段の四間飛車に、関根九段はなんと☗8九玉型。 『藤井猛全局...
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1994/10/25 藤井猛五段—坪内利幸七段(順位戦)

感想 5連勝中の藤井五段と3勝1敗の坪内七段との戦い。坪内七段とはこれが唯一の対戦。 戦型はまず藤井五段の四間飛車。15手目☗4六歩が早い印象を受ける。坪内七段の棋風が分からないのが残念だが、持久戦を想定していたものか、堅い美濃囲いを目指し...
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1994/10/21 室岡克彦六段—藤井猛五段(棋聖戦)

感想 室岡克彦六段との戦い。室岡六段とは1993年2月、1993年11月、1994年9月、そして本局とよく当たっている。特に1993年11月からは藤井五段の四間飛車と室岡六段の天守閣美濃の戦いで、お互いの研究がぶつかり、最先端の将棋の推移を...
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1994/10/18 小野修一七段—藤井猛五段(王位戦)

感想 小野修一七段との戦い。小野七段とはこれが初手合い。 戦型は藤井五段の四間飛車に小野七段の居飛車穴熊。居飛車穴熊と銀冠にがっぷり組み合うのは島朗八段戦(1994/5/30・王将戦)以来。藤井五段の「組ませて戦う」将棋を並べられるのも楽し...
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1994/10/4 藤井猛五段—宮田利男七段(順位戦) ※指し直し局

感想 千日手になり藤井五段は再び先手を得た。 藤井五段は3手目、3分考え三間飛車に構える。今までの将棋から離れ、力で勝負しに行く意思を感じる。対して宮田七段は位取りではなく天守閣美濃に組んだ。 36手目の局面は飯塚祐紀四段戦(1993/2/...
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1994/10/4 宮田利男七段—藤井猛五段(順位戦) ※千日手局

感想 順位戦4連勝中の藤井五段と3連敗中の宮田七段の一戦。宮田七段とは過去1回対局しており、宮田七段の玉頭位取りに勝利している。 本局も藤井五段の四間飛車に宮田七段の玉頭位取り。 10手目☖3二銀のタイミングが珍しい。 この時期、駒組みの呼...
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1994/9/21 藤井猛五段—室岡克彦六段(王位戦)

感想 室岡克彦六段との戦い。室岡六段とは過去2局対戦し、藤井五段の四間飛車に居飛車穴熊、天守閣美濃をぶつけてきており、当時の最先端の将棋が指されている。佐藤康光竜王(当時)との研究パートナーであったことも有名であり、別の将棋の自戦解説では「...