1992年度(平成4年度)

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1993/3/31 藤井猛四段—佐藤義則九段(王将戦)

感想1992年度最終局、佐藤義則九段との一戦。本局は非常に珍しい藤井四段の初手☗2六歩。ひねり飛車にしたかったということかもしれない。藤井四段は中住まいで両翼の桂馬と飛車角が存分に使える形、佐藤九段は金冠というような形。藤井四段が十分という...
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1993/3/27 豊川孝弘四段—藤井猛四段(早指し新鋭戦)

感想若手選抜の早指し新鋭戦。強い若手同士が対決する。豊川孝弘四段との一戦。これで3局目で、ここまで1勝1敗。過去2局の豊川四段の作戦は矢倉引き角、天守閣美濃と来て、どのような作戦でくるか良く分からない。本局、豊川四段が☗6六歩と止め、藤井四...
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1993/3/16 中川大輔五段—藤井猛四段(順位戦)

感想第51期順位戦最終局は中川大輔五段との対局。藤井四段はここまで7勝2敗で、昇級の目が無い訳では無いが、勝たなければチャンスが無い状況。中川五段は6勝3敗で、こちらも少なくとも勝利が必要。戦型は藤井四段の四間飛車に中川五段の玉頭位取り。玉...
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1993/2/22 神谷広志六段—藤井猛四段(NHK杯)

感想神谷広志六段との一戦。前回の対局では石田流に棒金だったが、本局は藤井四段の四間飛車に神谷六段の棒銀となった。藤井四段の構えは「対棒銀の最強布陣」と言われる形。『四間飛車の急所 第3巻』に詳細な解説がある。ここから☗9八香など手待ちが続く...
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1993/2/22 藤井猛四段—瀬戸博晴五段(NHK杯)

感想瀬戸博晴五段との一戦。瀬戸五段とはこれが唯一の対局だ。相振り飛車模様の序盤、先手が飛車を振る前に☖1三角と覗き、飛車振りを牽制する懐かしい手筋が出た。☗6六歩と角道を止める時代ならではの手で、お互いに角道を止めない現代では見かけなくなっ...
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1993/2/16 藤井猛四段—飯塚祐紀四段(順位戦)

感想飯塚祐紀四段との一戦。『藤井猛全局集 竜王獲得まで』で最初に登場する棋士。順位戦成績は藤井四段が6勝2敗、飯塚四段が4勝4敗。飯塚四段は今期初参加。藤井四段は前局で痛い2敗目を喫したが、負けられない戦いが続くのは変わらない。藤井四段は3...
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1993/2/10 室岡克彦六段—藤井猛四段(棋王戦)

感想室岡克彦六段との戦い。棋界随一の研究家、室岡克彦六段の存在は様々な定跡の進化に寄与している。藤井システムの進化も室岡克彦六段抜きには語れない。室岡克彦藤井猛戦はどの将棋も注目すべきカードだ。戦型は藤井四段の四間飛車に室岡六段の居飛車穴熊...
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1993/1/28 藤井猛四段—土佐浩司六段(王将戦)

感想早見えの天才、土佐浩司六段との戦い。私は藤井猛ファンでもあり、土佐浩司ファンでもあるので、このカードは個人的ゴールデンカード。戦型は藤井四段の四間飛車の対抗形。序盤、居飛車穴熊に組もうとする土佐六段に対し、☗4八飛と牽制球を投げた。☗4...
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1993/1/19 畠山鎮四段—藤井猛四段(順位戦)

感想後に新人王戦決勝でも対戦する畠山鎮四段との初対局。珍しく前局から1か月以上あき、1993年に入った。ここまでの順位戦成績は畠山四段が3勝4敗、藤井四段が6勝1敗。藤井四段は昇級圏内にいる。残り3局。このまま好成績を維持できるか。戦型は藤...
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1992/12/8 加瀬純一五段—藤井猛四段(順位戦)

感想加瀬純一五段との一戦。一度、加瀬教室にお邪魔したことがあるが、穏やかな印象だった。1992年も冬。ここまで加瀬五段は2勝4敗、藤井四段は5勝1敗。藤井四段は良いペースで来ているが、昇級のためには負けられないプレッシャーもある。加瀬五段も...
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1992/11/26 藤井猛四段—菊地常夫六段(竜王戦)

感想菊地常夫六段との一戦。菊地六段はこの時まだ43歳。藤井四段は竜王戦5組での初戦となる。戦型は向かい飛車対三間飛車の古典的相振り飛車になるかと思いきや、後手の☖8二銀が早いと見たか、藤井四段が居飛車に変化した。通常の対抗形では金無双や右矢...
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1992/11/20 藤井猛四段—真田圭一四段(棋聖戦)

感想真田圭一四段との一戦。真田四段とは過去2局の棋譜が掲載されていたが、真田四段昇段後初の対戦となる。戦型は藤井四段の四間飛車に真田四段の天守閣美濃。藤井四段は☗3九玉型だが、4筋を取らない指し方だった。対左美濃藤井システムと言われる前の時...
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1992/11/12 藤井猛四段—中田功五段(新人王戦)

感想中田功五段との一戦。前回のこのカードは矢倉(千日手)、横歩取りと意表の相居飛車シリーズになった。本局は藤井四段の四間飛車に中田五段の居飛車となり、安心して並べられる戦型となった。中田五段の構えは天守閣美濃~米長玉銀冠。一方藤井四段の方は...
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1992/11/6 藤井猛四段—豊川孝弘四段(順位戦)

感想豊川孝弘四段との一戦。豊川四段は藤井四段よりも後に四段昇段しており、席次では藤井四段が上座での対局となったはずだ。ここまでの順位戦成績は藤井四段が4勝1敗、豊川五段が5勝0敗。勝負所だ。戦型は藤井四段の四間飛車に豊川四段の天守閣美濃。こ...
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1992/10/23 河口俊彦六段—藤井猛四段(棋聖戦)

感想河口俊彦七段との一戦。私は河口六段の『新・対局日誌』で将棋を見る目を養った。『藤井猛全局集』では藤井猛九段の棋譜を並べるほかに、河口六段のような棋士の棋譜も並べることができる点でも嬉しいものがある。戦型は相振り飛車。この頃としては珍しい...