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1992/1/10 藤井猛四段—富沢幹雄八段(竜王戦)

感想富沢幹雄八段と2回目の対戦。前回、富沢キックを喰らって負けてしまったのでリベンジ戦となる。本局は相矢倉となった。富沢八段が後手番ながら早々に☖8四銀と棒銀にして好戦的な作戦を示した一方、藤井四段も早めに金矢倉を構築してすぐ潰れないように...
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1991/12/21 藤井猛四段—森雞二九段(早指し選手権戦)

感想終盤の魔術師、森雞二九段との一局。藤井四段は晩学の棋士として知られているが、森九段はさらに将棋を覚えた時期が遅い。それでも二人ともタイトルを獲得する棋士になった。45歳と21歳、世代は離れているが、異色の棋士同士の戦いということで楽しみ...
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1991/12/17 藤原直哉四段—藤井猛四段(順位戦)

感想藤原直哉四段(5勝1敗)と藤井猛四段(4勝2敗)の順位戦。星の良い者同士の対戦で、順位戦終盤に向けて重要なポイントだ。戦型は藤井四段の後手四間飛車に藤原四段の☗5七銀左急戦となったが、藤井四段の早い☖5四歩を見て藤原四段が☗9七角と端角...
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1991/12/12 藤井猛四段—天野高志アマ(竜王戦)

感想ついに藤井四段の竜王戦が始まる。藤井ファンにとっては愛着のある棋戦。初戦は恒例のアマチュア戦だ。将棋の世界は特殊なもので、奨励会という養成機関を抜けてきたプロ棋士にとって、アマチュア戦というのは絶対に負けられない戦いだと想像する。対局相...
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1991/12/6 藤井猛四段—野田敬三四段(天王戦)

感想野田敬三四段との戦い。何気ないことだが、ここで初めて対局場所に関西将棋会館が出てくる。本局は藤井四段の先手四間飛車に野田四段の居飛車穴熊。早めに☗3七桂と跳ね、☖4四歩とさせたことで後手から急戦という選択肢を奪った。そして銀冠を早めに構...
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1991/11/29 真田圭一三段—藤井猛四段(新人王戦)

感想『藤井猛全局集 竜王獲得まで』では真田三段とは2局目の将棋。前局は銀冠穴熊対銀冠という持久戦だったが、本局は藤井四段の後手四間飛車に真田三段は右銀急戦を仕掛けた。☖4三銀型に舟囲い~右銀急戦という極めてシンプルな仕掛けで、アマチュアでも...
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1991/11/21 高田尚平四段—藤井猛四段(天王戦)

感想高田尚平四段との対局。不思議と同じ棋士との対局が続くことがある。天王戦は1992年まで行われていた棋戦。今の叡王戦と似ており、段位別の予選があり、各段から2名ずつ本戦進出者を決めていたようだ。本局はまさかの相掛かり。高田四段が3手目☗9...
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1991/11/18 藤井猛四段—中田宏樹五段(棋聖戦)

感想三度中田宏樹五段戦。本局は藤井四段の先手三間飛車に中田五段が☖6四歩~☖7二飛~☖6五歩とあまり見ない仕掛けを敢行した。これに持ち時間3時間の内62分を費やして☗同歩。☖8二飛(40手目)とされたところは一見後手が捌けそうに見えたが、☖...
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1991/11/12 飯田弘之五段—藤井猛四段(順位戦)

感想飯田五段とは藤井三段時代に一度対戦したが、四段昇段後は初めてとなる。前局では飯田五段が振り飛車、藤井三段が天守閣美濃で、形勢が入れ替わる熱戦を藤井三段が制した。ここまで飯田五段は3勝2敗、藤井四段は4勝1敗である。本局は飯田五段が初手に...
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1991/11/1 藤井猛四段—佐藤義則七段(棋聖戦)

感想過密と言えるような対局スケジュールをこなしてきた藤井四段だったが、ここで少し間が空いた。本来10月16日に山口千嶺七段戦(棋聖戦)があるはずだったが、不戦勝で対局が無くなっている。こういう時、棋士のファンにとっては「ラッキー」とは微塵も...
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1991/10/12 藤井猛四段—中田宏樹五段(早指し選手権戦)

感想再び中田宏樹五段との戦い。中田五段とは1991年度で3局も対戦する。藤井四段の三間飛車に中田五段の☖5三銀左急戦。これまで並べた印象では、1991年は既に急戦は下火で居飛車穴熊や左美濃(天守閣美濃)が主流になっている。将棋の勉強を始める...
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1991/10/8 藤井猛四段—高田尚平四段(順位戦)

感想高田流左玉で有名な高田四段との順位戦。両者とも3勝1敗だ。高田四段が☖8四歩と突かずに☖6二銀としたところで右四間飛車を悟ったか、藤井四段は16分考えて☗7八飛と三間飛車に構えた。そこからすぐ石田流に組み、☖5四銀に☗7七桂と対応したの...
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1991/9/20 真部一男八段—藤井猛四段(王位戦)

感想真部一男八段との戦い。『将棋世界』に真部一男九段の『将棋論考』と河口俊彦八段の『新・対局日誌』が連載されていた時代、私はこの2つの連載を楽しみに『将棋世界』を買っていた。この二人の将棋の見方が自分の将棋の見方の元になっている。本局は藤井...
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1991/9/17 植山悦行五段—藤井猛四段(順位戦)

感想引き続き順位戦。植山悦行五段(1勝2敗)と藤井四段(2勝1敗)の戦い。藤井四段は四間飛車に構えた。ここで初めて、☖3二銀~☖4二飛ではなく、単に☖4二飛が登場する。それに対して植山五段は☗5七銀左急戦に構えた。☗5七銀左急戦ではあるが、...
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1991/9/3 藤井猛四段—中田宏樹五段(順位戦)

感想前節で痛い逆転負けを喫し、連敗を避けたい順位戦。1勝1敗同士の中田宏樹五段との戦い。中田五段とは2011年第70期B級1組順位戦の藤井システム復活の将棋もあって、印象的な対局相手の一人だ。年齢差はあまり感じていなかったが、藤井四段より6...