棋譜並べ

1991/1/25 藤井猛三段—泉正樹六段(新人王戦)

感想 衝撃的な棋譜。これも藤井将棋の傑作のひとつではないだろうか。 『藤井猛全局集 竜王獲得まで』で最初に出てくる相振り飛車の棋譜。藤井三段の高美濃に泉六段の金無双。 藤井三段が露骨に金無双の弱点である6四の地点を狙いに行ったところ、泉六段...
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1990/12/27 長岡俊勝三段—藤井猛三段(若駒戦)

感想 長岡俊勝三段はこの翌年に奨励会を退会したが、その後2001年アマ名人戦優勝等、アマチュア将棋界で活躍している。その長岡三段は居飛車党だが、藤井先生も居飛車に構え、今の目で見ると意表の相矢倉となった。藤井三段の時代は「いざというときは居...
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1990/10/31 飯田弘之五段—藤井猛三段(新人王戦)

感想 プロ入り前ではあるが、藤井先生の公式戦デビューになるのだろうか。 飯田五段は振り飛車党で、相振り飛車をあまり指さなかった藤井三段が居飛車を持つ形になった。しかも藤井三段の天守閣美濃という将棋だ。 当時は「対左美濃藤井システム」も無い時...
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1990/8/1 小池裕樹三段—藤井猛三段(若駒戦)

感想 前局から1年経ち、同じ若駒戦。初段から三段に飛躍している。おそらくは東京での一人暮らしも落ち着き、周りの将棋情報もスポンジのように吸収し、充実した時期だったのではないかと思う。 本局は藤井三段が覚悟を決めて取り入れた振り飛車穴熊。序盤...
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1989/6/14 藤井猛初段—石堀浩二初段(若駒戦)

感想 『藤井猛全局集 竜王獲得まで』には、藤井猛九段がプロ(四段)になる前の棋譜もいくつか収録されている。記念すべき収録第1局は「藤井猛初段」の将棋。貴重な1980年代の藤井先生の将棋だ。 奨励会時代の主流戦法だったという藤井初段の中飛車。...