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1992/4/20 藤井猛四段—桐山清澄九段(NHK杯)

感想 名棋士、桐山清澄九段との戦い。藤井四段はこの対局でNHKデビューを飾る。 ところが戦型はまさかの横歩取りになった。桐山九段の振り飛車を予想していただろうか。少し進むと横歩取りとは言え比較的穏やかな進行になった。桐山九段はひねり飛車のよ...
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1992/4/17 藤井猛四段—所司和晴五段(棋聖戦)

感想 所司和晴五段との一戦。私は所司五段の『駒落ち定跡』で駒落ちを勉強した身。この本で一通り駒落ち定跡に触れることができて大変感謝している。 本局は藤井四段の第61期棋聖戦初戦。戦型は藤井四段の四間飛車に所司五段の天守閣美濃となった。 ☗6...
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1992/4/14 藤井猛四段—小野敦生五段(王将戦)

感想 小野敦生五段との一戦。小野五段はこの約1年後に31歳の若さで亡くなっている。このカードはこれが唯一の将棋だ。 戦型は藤井四段の三間飛車に小野五段の銀冠穴熊。この形は後手の角道が空いていることが脅威だが、藤井四段は☗5九角~☗3七角と展...
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1992/4/10 豊川孝弘四段—藤井猛四段(棋王戦)

感想 1992年度の始まり。豊川孝弘四段との戦い。今ではオヤジギャグを放ちまくる棋士が、私にとっては今も昔もファイターのイメージだ。 本局は藤井四段の四間飛車に豊川四段の矢倉引き角となった。矢倉引き角作戦は『四間飛車を指しこなす本 第1巻』...
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1992/3/25 藤井猛四段—平藤眞吾四段(竜王戦)

感想 平藤眞吾四段は藤井四段と同じ時に四段昇段した棋士。所属は関東と関西に分かれていたが、四段昇段同期ということで少し意識するところがあっただろうか。 本局も藤井四段は自主的に居飛車を選択した。これで3局連続居飛車だ。しかも本局は早囲い系で...
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1992/3/17 藤井猛四段—木下浩一四段(順位戦)

感想 順位戦最終局。6勝3敗の藤井猛四段と4勝5敗の木下浩一四段の対戦。 藤井四段が☗7六歩~☗6六歩と振り飛車の出だしを見せたが、木下四段が4手目☖3五歩と三間飛車を見せたことで居飛車にスイッチした。藤井九段による戦型分類は「相振り模様対...
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1992/3/13 飯田弘之五段—藤井猛四段(王将戦)

感想 飯田弘之五段との王将戦。飯田五段の☗2六歩に、藤井四段がまさかの☖8四歩。相居飛車となった。 飯田五段は浮き飛車からぶんぶん飛車を振り回しリードを奪いに行く。飯田五段が上手くやっているように見えたが、☗3六飛に☖4四角は藤井四段が見せ...
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1992/3/9 中村修七段—藤井猛四段(棋王戦)

感想 中村修七段との初対局。ファンサービスにも熱心だが、今なお盤上に闘志を燃やし続けるアツい棋士でもある。心底カッコいいと思える棋士で、好きな棋士の一人。 本局は自戦解説編掲載局。戦型は藤井四段の四間飛車に中村七段の居飛車穴熊となった。序盤...
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1992/3/6 郷田真隆四段—藤井猛四段(竜王戦)

感想 郷田真隆四段との対戦。私が将棋を見始めた頃、羽生、森内、佐藤(康)、郷田という面々が四強と言われていた。そのため郷田将棋を目にする機会が多かったが、「格調高い」と評されるように、素人ながらいつも美しさを感じる。好きな棋士の一人。 本局...
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1992/2/24 安恵照剛七段—藤井猛四段(NHK杯)

感想 安恵照剛七段とNHK杯予選決勝を争う。 安恵七段の居飛車に藤井四段の四間飛車。安恵七段が☗6八銀を入れて右銀急戦を仕掛けた。 ☗6八銀の形はちょっと珍しいと思う。さらに☗5五歩を絡めてきた。☗5五歩に3五の方の歩を取って☖4二角~☖5...
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1992/2/24 藤井猛四段—土佐浩司六段(NHK杯)

感想 土佐浩司六段との初対局。河口俊彦八段『新・対局日誌』の影響ではあるが、土佐六段の将棋は好んでよく並べた。  竜王は、竜王戦三連勝で気分をよくしての登場。対して土佐七段は、特異な才能の持ち主で、不思議な感覚、不思議な腕力がある。 いった...
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1992/2/24 田辺一郎六段—藤井猛四段(NHK杯)

感想 NHK杯予選が始まった。同日に3戦行われ、3連勝すればNHK杯本戦に出場できる。 初戦は田辺一郎六段との一戦。田辺六段は不思議な立ち上がりだったが、結局☗4五歩早仕掛けのような形に合流した。早仕掛けの定跡は『四間飛車の急所 第3巻』に...
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1992/2/18 伊藤博文五段—藤井猛四段(順位戦)

感想 ラス前、伊藤博文五段(2勝6敗)との順位戦。藤井四段は5勝3敗。 本局、伊藤五段は振り飛車党の藤井四段対策として筋違い角を選んだ。藤井四段の筋違い対策を見ることができる貴重な将棋だ。 自分が将棋を始めた頃、筋違い角に対し4筋と5筋に位...
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1992/2/7 先崎学五段—藤井猛四段(棋王戦)

感想 同世代、先崎学五段との戦い。人情に溢れ、大好きな棋士の一人。 前局は王将戦デビュー局だったが、本局は棋王戦デビュー局だ。 この将棋は戦型こそ「後手四間飛車 対 居飛車穴熊」であるが、22手目の局面、☖3一銀の活用も☖8二玉の入城も後回...
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1992/2/5 藤井猛四段—北村昌男八段(王将戦)

感想 北村昌男八段は5月に銀河戦で敗戦した相手。銀河戦は非公式戦ながら、本局はリベンジ戦と言えるだろう。そして本局は王将戦初参加となる。 前局は藤井四段の三間飛車に北村八段の居飛車穴熊だったが、本局は藤井四段が3手目に☗2六歩として居飛車を...