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1993/1/28 藤井猛四段—土佐浩司六段(王将戦)

感想早見えの天才、土佐浩司六段との戦い。私は藤井猛ファンでもあり、土佐浩司ファンでもあるので、このカードは個人的ゴールデンカード。戦型は藤井四段の四間飛車の対抗形。序盤、居飛車穴熊に組もうとする土佐六段に対し、☗4八飛と牽制球を投げた。☗4...
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1993/1/19 畠山鎮四段—藤井猛四段(順位戦)

感想後に新人王戦決勝でも対戦する畠山鎮四段との初対局。珍しく前局から1か月以上あき、1993年に入った。ここまでの順位戦成績は畠山四段が3勝4敗、藤井四段が6勝1敗。藤井四段は昇級圏内にいる。残り3局。このまま好成績を維持できるか。戦型は藤...
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1992/12/8 加瀬純一五段—藤井猛四段(順位戦)

感想加瀬純一五段との一戦。一度、加瀬教室にお邪魔したことがあるが、穏やかな印象だった。1992年も冬。ここまで加瀬五段は2勝4敗、藤井四段は5勝1敗。藤井四段は良いペースで来ているが、昇級のためには負けられないプレッシャーもある。加瀬五段も...
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1992/11/26 藤井猛四段—菊地常夫六段(竜王戦)

感想菊地常夫六段との一戦。菊地六段はこの時まだ43歳。藤井四段は竜王戦5組での初戦となる。戦型は向かい飛車対三間飛車の古典的相振り飛車になるかと思いきや、後手の☖8二銀が早いと見たか、藤井四段が居飛車に変化した。通常の対抗形では金無双や右矢...
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1992/11/20 藤井猛四段—真田圭一四段(棋聖戦)

感想真田圭一四段との一戦。真田四段とは過去2局の棋譜が掲載されていたが、真田四段昇段後初の対戦となる。戦型は藤井四段の四間飛車に真田四段の天守閣美濃。藤井四段は☗3九玉型だが、4筋を取らない指し方だった。対左美濃藤井システムと言われる前の時...
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1992/11/12 藤井猛四段—中田功五段(新人王戦)

感想中田功五段との一戦。前回のこのカードは矢倉(千日手)、横歩取りと意表の相居飛車シリーズになった。本局は藤井四段の四間飛車に中田五段の居飛車となり、安心して並べられる戦型となった。中田五段の構えは天守閣美濃~米長玉銀冠。一方藤井四段の方は...
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1992/11/6 藤井猛四段—豊川孝弘四段(順位戦)

感想豊川孝弘四段との一戦。豊川四段は藤井四段よりも後に四段昇段しており、席次では藤井四段が上座での対局となったはずだ。ここまでの順位戦成績は藤井四段が4勝1敗、豊川五段が5勝0敗。勝負所だ。戦型は藤井四段の四間飛車に豊川四段の天守閣美濃。こ...
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1992/10/23 河口俊彦六段—藤井猛四段(棋聖戦)

感想河口俊彦七段との一戦。私は河口六段の『新・対局日誌』で将棋を見る目を養った。『藤井猛全局集』では藤井猛九段の棋譜を並べるほかに、河口六段のような棋士の棋譜も並べることができる点でも嬉しいものがある。戦型は相振り飛車。この頃としては珍しい...
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1992/10/6 中田章道六段—藤井猛四段(順位戦)

感想中田章道六段との順位戦。中田六段は詰将棋作家の印象が強い。順位戦成績はここまで中田六段が1勝3敗、藤井四段が3勝1敗。戦型は藤井四段の四間飛車に中田六段が左銀急戦の形になった。藤井四段、本局は当時のオーソドックスな形であった☖5四歩型と...
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1992/10/1 藤井猛四段—安西勝一五段(銀河戦)

感想安西勝一五段との銀河戦。安西五段は順位戦デビューの相手で、前局は居飛車穴熊で快勝した。本局も安西五段は三間飛車を採用した。対する藤井四段は、今回は天守閣美濃を採用した。藤井四段が3筋の歩交換を行った。3筋で飛車が向かい合っている状態で、...
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1992/9/24 田丸昇八段—藤井猛四段(王位戦)

感想田丸昇八段との一戦。藤井四段の第34期王位戦初戦である。3~4手目に9筋の交換が入ったのが珍しい。ここに何かしらのアヤがあったか、本局は相矢倉に進んだ。相矢倉と言ってもお互いに玉頭に厚みを築き、長い戦いになりそうな予感がある。序盤少し面...
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1992/9/17 藤井猛四段—神崎健二五段(銀河戦)

感想神崎健二五段との対局。本局は、非公式戦ながら、対穴熊藤井システムの歴史を語る上で重要な一局。対穴熊藤井システムの登場は1995年12月だが、その原型となる仕掛けが本局で指されている。杉本昌隆三段が披露した攻撃的布陣は先崎学五段戦(199...
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1992/9/16 藤井猛四段—武市三郎五段(順位戦)

感想武市三郎五段との順位戦第4回戦。ここまでの順位戦成績は武市五段が0勝3敗、藤井四段が2勝1敗。藤井四段は第3回戦では痛い敗戦を喫した。武市五段と言えば筋違い角で有名だが、本局は藤井四段が先手。どういう形になるかと思ったが、武市五段は、振...
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1992/9/11 藤井猛四段—所司和晴五段(王座戦) ※指し直し局

感想千日手指し直し局。お互い約1時間30分の持ち時間で再開した。指し直し局は藤井四段の四間飛車に所司五段が居飛車穴熊を選択した。対する藤井四段の作戦は立石流への組み替えであった。これまでも立石流を目指す指し方は現れているが、対居飛車穴熊で☗...
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1992/9/11 所司和晴五段—藤井猛四段(王座戦) ※千日手局

感想所司和晴五段との一戦。約5か月ぶり、2度目の対戦となる。戦型は所司五段の天守閣美濃に、藤井四段が高橋道雄九段戦(1992/7/31・王将戦)以来、2度目の「対左美濃藤井システム」を発動した。美しい。所司五段は☗9八玉から米長玉銀冠に組み...