後手四間飛車

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1993/7/13 佐藤秀司四段—藤井猛四段(順位戦)

感想 順位戦第2回戦は佐藤秀司四段と対局。順位戦はここまで藤井四段1勝、佐藤四段1敗。 本局のオープニングは藤井四段の四間飛車に佐藤四段の☗5七銀左急戦。ただし、オーソドックスな形ではなく、藤井四段はいわゆる☖4一金型四間飛車に構え、その後...
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1993/5/25 青木清五段—藤井猛四段(竜王戦)

感想 青木清五段との戦い。青木五段とはこの一局のみ。最近、訃報が発表された。 戦型は藤井四段の四間飛車に、青木五段の左銀急戦。藤井四段の構えは☖5四歩型で、既に懐かしい雰囲気。しかし青木五段は☗7七角と上がったりして仕掛けのタイミングを遅ら...
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1993/5/18 浦野真彦六段—藤井猛四段(王将戦)

感想 浦野真彦六段との対局。将棋も、将棋に対する姿勢もカッコいい棋士。 本局は藤井四段の四間飛車に、浦野六段は居飛車持久戦を選択。がっぷり四つの相銀冠になった。ただし居飛車が☗9五歩と端を取っているのが珍しい。 44手目☖2四歩が相手の理想...
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1993/4/23 飯野健二六段—藤井猛四段(王将戦)

感想 飯野健二六段との対局。 戦型は藤井四段の四間飛車。対して飯野六段は玉頭位取りを目指した。☗6八銀の局面は現代ではエルモ囲いの狙いになるが、当時は玉頭位取りだ。 藤井四段は☖4四銀型に組むのでもなく、石田流にするでもなく、26手目☖5四...
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1993/4/9 中田宏樹六段—藤井猛四段(棋王戦)

感想 中田宏樹六段との戦い。中田六段とは1991年度に3局と対局が集中したが、4局目は約1年半ぶりの対局となった。この間に中田六段は昇段している。この二人の将棋も好局が多い。 戦型は藤井四段の四間飛車に、中田六段の☗5七銀左急戦。左銀急戦の...
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1993/3/16 中川大輔五段—藤井猛四段(順位戦)

感想 第51期順位戦最終局は中川大輔五段との対局。藤井四段はここまで7勝2敗で、昇級の目が無い訳では無いが、勝たなければチャンスが無い状況。中川五段は6勝3敗で、こちらも少なくとも勝利が必要。 戦型は藤井四段の四間飛車に中川五段の玉頭位取り...
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1993/3/10 伊藤能四段—藤井猛四段(棋王戦)

感想 伊藤能四段との戦い。三浦弘行九段と同時期に四段になった棋士。 戦型は藤井四段の四間飛車に伊藤能四段は急戦模様。一般的な対抗形だが、四間飛車の美濃囲いの形、左銀の位置、左香の位置、端歩の関係、居飛車の玉型、仕掛けの形によって幾通りのパタ...
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1993/2/22 神谷広志六段—藤井猛四段(NHK杯)

感想 神谷広志六段との一戦。 前回の対局では石田流に棒金だったが、本局は藤井四段の四間飛車に神谷六段の棒銀となった。 藤井四段の構えは「対棒銀の最強布陣」と言われる形。『四間飛車の急所 第3巻』に詳細な解説がある。ここから☗9八香など手待ち...
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1993/2/10 室岡克彦六段—藤井猛四段(棋王戦)

感想 室岡克彦六段との戦い。棋界随一の研究家、室岡克彦六段の存在は様々な定跡の進化に寄与している。藤井システムの進化も室岡克彦六段抜きには語れない。室岡克彦藤井猛戦はどの将棋も注目すべきカードだ。 戦型は藤井四段の四間飛車に室岡六段の居飛車...
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1993/1/19 畠山鎮四段—藤井猛四段(順位戦)

感想 後に新人王戦決勝でも対戦する畠山鎮四段との初対局。珍しく前局から1か月以上あき、1993年に入った。ここまでの順位戦成績は畠山四段が3勝4敗、藤井四段が6勝1敗。藤井四段は昇級圏内にいる。残り3局。このまま好成績を維持できるか。 戦型...
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1992/12/8 加瀬純一五段—藤井猛四段(順位戦)

感想 加瀬純一五段との一戦。一度、加瀬教室にお邪魔したことがあるが、穏やかな印象だった。 1992年も冬。ここまで加瀬五段は2勝4敗、藤井四段は5勝1敗。藤井四段は良いペースで来ているが、昇級のためには負けられないプレッシャーもある。 加瀬...
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1992/10/23 河口俊彦六段—藤井猛四段(棋聖戦)

感想 河口俊彦七段との一戦。私は河口六段の『新・対局日誌』で将棋を見る目を養った。『藤井猛全局集』では藤井猛九段の棋譜を並べるほかに、河口六段のような棋士の棋譜も並べることができる点でも嬉しいものがある。 戦型は相振り飛車。この頃としては珍...
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1992/10/6 中田章道六段—藤井猛四段(順位戦)

感想 中田章道六段との順位戦。中田六段は詰将棋作家の印象が強い。順位戦成績はここまで中田六段が1勝3敗、藤井四段が3勝1敗。 戦型は藤井四段の四間飛車に中田六段が左銀急戦の形になった。藤井四段、本局は当時のオーソドックスな形であった☖5四歩...
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1992/9/11 所司和晴五段—藤井猛四段(王座戦) ※千日手局

感想 所司和晴五段との一戦。約5か月ぶり、2度目の対戦となる。 戦型は所司五段の天守閣美濃に、藤井四段が高橋道雄九段戦(1992/7/31・王将戦)以来、2度目の「対左美濃藤井システム」を発動した。 美しい。 所司五段は☗9八玉から米長玉銀...
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1992/7/31 高橋道雄九段—藤井猛四段(王将戦)

感想 タイトル5期、棋戦優勝3回、A級13期という実績を持つ高橋道雄九段との一戦。私にとって高橋道雄藤井猛戦というカードは藤井システムの戦いと同義であった。絶対に藤井システムを成功させたいと言う藤井九段と、藤井システムは無理だと言う高橋九段...