新人王戦

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1995/5/2 中田功五段—藤井猛六段(新人王戦)

感想中田功五段との対局。中田五段とは過去2戦しており、対戦成績は藤井六段の2勝(1千日手)。戦型は藤井六段の四間飛車に中田五段の天守閣美濃。室岡六段に圧倒的な研究量を見せつけても、血気盛んな若手の試行錯誤は続き、天守閣美濃対左美濃藤井システ...
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1995/3/10 藤井猛五段—川上猛四段(新人王戦)

感想川上猛四段との対局。川上四段とはこれが3局目で、対戦成績は藤井五段の過去2勝。過去の将棋を見ても、川上四段は持久戦急戦どちらを採用するか分からない。本局は3手目藤井五段が☗9六歩と様子を見た。ちょっと変わった序盤になるかと思ったが、川上...
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1994/1/28 郷田真隆五段—藤井猛四段(新人王戦)

感想郷田真隆との一戦。約2年ぶりの対戦となる。この間に郷田五段は棋聖を獲得した。藤井四段の四間飛車に郷田五段の左銀急戦。シンプルな形ながら☗4八金や☗1六歩が入り仕掛けのタイミングがやや遅い。藤井四段はその間に☖6四歩~☖6五歩と伸ばし、☖...
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1993/11/19 岡崎洋四段—藤井猛四段(新人王戦)

感想岡崎洋四段との一戦。序盤、藤井四段の四間飛車に岡崎四段は☗5七銀左急戦を見せた。藤井四段は☖4一金型四間飛車に☖6四歩型を示し、この形の貴重な実戦例が見られるかと思ったが、岡崎四段が☗4五歩早仕掛けなのか棒銀なのかなかなか仕掛けの態度を...
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1993/6/10 藤井猛四段—小林宏五段(新人王戦)

感想小林宏五段との一戦戦型は小林五段の左美濃に、藤井四段は☗6六銀型四間飛車。こってりした戦型であるが、藤井四段は☖1五歩を許し、中央の手を優先してスピーディーな将棋にしようとしている。ただ、「高美濃には☗2六歩が必要」とは最近よく聞く藤井...
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1993/4/6 屋敷伸之六段—藤井猛四段(新人王戦)

感想1993年度の始まり。初戦は後々好勝負を繰り広げる屋敷六段との戦い。この頃、既に屋敷六段はタイトル挑戦、奪取等、華々しい実績を積み重ねていた。戦型は藤井四段の四間飛車。屋敷六段は早めに☖5三銀型にしたものの、その後は藤井四段に先に形を決...
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1992/11/12 藤井猛四段—中田功五段(新人王戦)

感想中田功五段との一戦。前回のこのカードは矢倉(千日手)、横歩取りと意表の相居飛車シリーズになった。本局は藤井四段の四間飛車に中田五段の居飛車となり、安心して並べられる戦型となった。中田五段の構えは天守閣美濃~米長玉銀冠。一方藤井四段の方は...
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1992/8/20 阿部隆五段—藤井猛四段(新人王戦) ※指し直し局

感想千日手指し直し局。戦型は相振り飛車になった。阿部五段は純粋居飛車党のイメージがあったので3手目☗6六歩から振り飛車にしたのには驚いた。向かい飛車対三間飛車、囲いは相金無双。伝統的な形となった。こういう展開には安心感を覚えるので、自分の根...
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1992/8/20 藤井猛四段—阿部隆五段(新人王戦) ※千日手局

感想阿部隆五段との一戦。戦型は藤井四段の四間飛車に阿部五段の居飛車穴熊。藤井四段の先手四間飛車採用率がぐんと上がってきた気がする。図にもあるように23手目☗5六銀が早い印象。一見積極的だが、25手目に☗4五歩とはできなかった。☗1六歩が入っ...
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1992/6/29 藤井猛四段—深浦康市四段(新人王戦)

感想今月2度目の深浦康市四段戦。前局では痛い敗戦を喫した。戦型は深浦四段の居飛車に藤井四段が「5筋位取り中飛車」を採用した。藤井四段がプロになってから初めての「5筋位取り中飛車」採用である。今では「ゴキゲン中飛車」と言われる戦型と思うが、1...
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1992/4/24 藤井猛四段—神谷広志六段(新人王戦)

感想神谷広志六段との新人王戦。神谷八段は非常に良いキャラだと思っていて、もっと解説やコラム等が出てくれば良いのにと思っている。新人王戦は前局からかなり間があいた気がする。本局は藤井四段が3手目に☗7五歩としてからの石田流、それに対して神谷六...
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1991/11/29 真田圭一三段—藤井猛四段(新人王戦)

感想『藤井猛全局集 竜王獲得まで』では真田三段とは2局目の将棋。前局は銀冠穴熊対銀冠という持久戦だったが、本局は藤井四段の後手四間飛車に真田三段は右銀急戦を仕掛けた。☖4三銀型に舟囲い~右銀急戦という極めてシンプルな仕掛けで、アマチュアでも...
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1991/8/26 森内俊之五段—藤井猛四段(新人王戦)

感想勝浦九段の次に、その弟子の森内五段との対局という面白い対局順。藤井四段と森内五段は誕生日が近いが、四段昇段は森内五段の方が4年早く、藤井四段昇段時、森内五段は既に複数回棋戦優勝を重ねていた。若いころから将来を極めて有望視されていたことと...
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1991/6/28 藤井猛四段—堀口弘治五段(新人王戦)

感想堀口五段には4月にも対戦しており、早くも2戦目。前回負けであったためリベンジ戦となる。本局は藤井四段の三間飛車に堀口五段の天守閣美濃。四間飛車ではなく三間飛車のため、対左美濃藤井システムとは異なる将棋になるはずである。藤井四段がどのよう...
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1991/1/25 藤井猛三段—泉正樹六段(新人王戦)

感想衝撃的な棋譜。これも藤井将棋の傑作のひとつではないだろうか。『藤井猛全局集 竜王獲得まで』で最初に出てくる相振り飛車の棋譜。藤井三段の高美濃に泉六段の金無双。藤井三段が露骨に金無双の弱点である6四の地点を狙いに行ったところ、泉六段が十字...