対居飛車穴熊

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1992/9/11 藤井猛四段—所司和晴五段(王座戦) ※指し直し局

感想 千日手指し直し局。お互い約1時間30分の持ち時間で再開した。 指し直し局は藤井四段の四間飛車に所司五段が居飛車穴熊を選択した。対する藤井四段の作戦は立石流への組み替えであった。これまでも立石流を目指す指し方は現れているが、対居飛車穴熊...
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1992/8/20 藤井猛四段—阿部隆五段(新人王戦) ※千日手局

感想 阿部隆五段との一戦。 戦型は藤井四段の四間飛車に阿部五段の居飛車穴熊。藤井四段の先手四間飛車採用率がぐんと上がってきた気がする。 図にもあるように23手目☗5六銀が早い印象。一見積極的だが、25手目に☗4五歩とはできなかった。☗1六歩...
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1992/6/4 大島映二六段—藤井猛四段(早指し選手権戦)

感想 大島映二六段との一戦。大島映二六段は私が指導対局を受けたことがある数少ない棋士の一人で、こうして棋譜を並べることができるのは嬉しい限り。 戦型は藤井四段の四間飛車に大島六段の居飛車穴熊。前局に続き居飛車穴熊との戦いとなった。藤井四段の...
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1992/6/1 深浦康市四段—藤井猛四段(竜王戦)

感想 深浦康市四段との一戦。両者四段になってからは初めての対局となる。竜王戦ランキング戦6組決勝という舞台で対戦することになった。藤井四段にとって初の決勝。本局は自戦解説編掲載局である。 戦型は藤井四段の四間飛車に深浦四段の居飛車穴熊。序盤...
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1992/3/9 中村修七段—藤井猛四段(棋王戦)

感想 中村修七段との初対局。ファンサービスにも熱心だが、今なお盤上に闘志を燃やし続けるアツい棋士でもある。心底カッコいいと思える棋士で、好きな棋士の一人。 本局は自戦解説編掲載局。戦型は藤井四段の四間飛車に中村七段の居飛車穴熊となった。序盤...
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1992/2/24 藤井猛四段—土佐浩司六段(NHK杯)

感想 土佐浩司六段との初対局。河口俊彦八段『新・対局日誌』の影響ではあるが、土佐六段の将棋は好んでよく並べた。  竜王は、竜王戦三連勝で気分をよくしての登場。対して土佐七段は、特異な才能の持ち主で、不思議な感覚、不思議な腕力がある。 いった...
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1992/2/7 先崎学五段—藤井猛四段(棋王戦)

感想 同世代、先崎学五段との戦い。人情に溢れ、大好きな棋士の一人。 前局は王将戦デビュー局だったが、本局は棋王戦デビュー局だ。 この将棋は戦型こそ「後手四間飛車 対 居飛車穴熊」であるが、22手目の局面、☖3一銀の活用も☖8二玉の入城も後回...
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1991/12/6 藤井猛四段—野田敬三四段(天王戦)

感想 野田敬三四段との戦い。何気ないことだが、ここで初めて対局場所に関西将棋会館が出てくる。 本局は藤井四段の先手四間飛車に野田四段の居飛車穴熊。早めに☗3七桂と跳ね、☖4四歩とさせたことで後手から急戦という選択肢を奪った。そして銀冠を早め...
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1991/11/12 飯田弘之五段—藤井猛四段(順位戦)

感想 飯田五段とは藤井三段時代に一度対戦したが、四段昇段後は初めてとなる。前局では飯田五段が振り飛車、藤井三段が天守閣美濃で、形勢が入れ替わる熱戦を藤井三段が制した。 ここまで飯田五段は3勝2敗、藤井四段は4勝1敗である。 本局は飯田五段が...
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1991/8/26 森内俊之五段—藤井猛四段(新人王戦)

感想 勝浦九段の次に、その弟子の森内五段との対局という面白い対局順。藤井四段と森内五段は誕生日が近いが、四段昇段は森内五段の方が4年早く、藤井四段昇段時、森内五段は既に複数回棋戦優勝を重ねていた。若いころから将来を極めて有望視されていたこと...
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1991/5/30 藤井猛四段—泉正樹六段(早指し選手権戦)

感想 ハンマー猛!藤井九段が若いころは「ハンマー猛」という渾名がついていたそうだが、本局も「ハンマー猛」らしい将棋だったのではないだろうか。 藤井四段の先手四間飛車銀冠に泉六段の居飛車穴熊という構図。『藤井猛全局集 竜王獲得まで』の自戦解説...
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1991/5/9 藤井猛四段—北村昌男八段(銀河戦)

感想 昔は非公式戦だった銀河戦。本局は第1期銀河戦予選。銀河戦は藤井四段デビューの1991年に始まったことを『藤井猛全局集』で初めて知った。 本局は藤井四段が三間飛車に構えた。それを見て北村八段は穴熊。三間飛車対居飛車穴熊の構図はもう何十年...
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1990/8/1 小池裕樹三段—藤井猛三段(若駒戦)

感想 前局から1年経ち、同じ若駒戦。初段から三段に飛躍している。おそらくは東京での一人暮らしも落ち着き、周りの将棋情報もスポンジのように吸収し、充実した時期だったのではないかと思う。 本局は藤井三段が覚悟を決めて取り入れた振り飛車穴熊。序盤...
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1989/6/14 藤井猛初段—石堀浩二初段(若駒戦)

感想 『藤井猛全局集 竜王獲得まで』には、藤井猛九段がプロ(四段)になる前の棋譜もいくつか収録されている。記念すべき収録第1局は「藤井猛初段」の将棋。貴重な1980年代の藤井先生の将棋だ。 奨励会時代の主流戦法だったという藤井初段の中飛車。...