対左銀急戦

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1995/5/10 藤井猛六段—佐藤康光前竜王(IBM杯)

感想 順位戦昇級者で争うIBM杯。佐藤康光前竜王はA級昇級者。強者との一戦。対戦成績は藤井六段の1勝。 戦型は藤井六段の四間飛車に佐藤前竜王の☖5三銀左急戦。天守閣美濃のような持久戦ではないところに、藤井六段の研究を認めた戦法選択であるよう...
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1995/3/20 青野照市九段—藤井猛五段(NHK杯)

感想 NHK杯本戦。藤井五段は過去2回本戦に出場しているが、今まで本戦での勝利がない。今年は対振り飛車急戦の大家、青野九段という強敵と当たることになった。 青野九段とは過去1回対戦しており藤井五段の1勝。前局は自戦解説にも掲載されており、当...
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1995/3/10 藤井猛五段—川上猛四段(新人王戦)

感想 川上猛四段との対局。川上四段とはこれが3局目で、対戦成績は藤井五段の過去2勝。 過去の将棋を見ても、川上四段は持久戦急戦どちらを採用するか分からない。本局は3手目藤井五段が☗9六歩と様子を見た。ちょっと変わった序盤になるかと思ったが、...
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1994/11/30 藤井猛五段—米長邦雄前名人(王位戦)

感想 米長邦雄前名人との戦い。米長前名人とは3戦目だが、過去2連敗。『藤井猛全局集 竜王獲得まで』を並べていると、昭和から活躍する棋士の強さも知ることができる。戦型は米長前名人が棒銀や☖7三銀上準急戦を採用しており、左銀系の急戦がメインだ。...
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1994/10/25 藤井猛五段—坪内利幸七段(順位戦)

感想 5連勝中の藤井五段と3勝1敗の坪内七段との戦い。坪内七段とはこれが唯一の対戦。 戦型はまず藤井五段の四間飛車。15手目☗4六歩が早い印象を受ける。坪内七段の棋風が分からないのが残念だが、持久戦を想定していたものか、堅い美濃囲いを目指し...
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1994/6/20 藤井猛五段—郷田真隆五段(全日プロ)

感想 郷田真隆五段戦。これが3局目で。いずれも藤井五段の四間飛車に郷田五段が急戦調で仕掛ける将棋で、郷田五段が工夫を凝らしてきているのが分かる。 本局も藤井五段の四間飛車に、郷田五段が急戦を仕掛けた。居飛車穴熊や天守閣美濃が主流になりつつあ...
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1994/5/24 島朗八段—藤井猛五段(IBM杯)

感想 順位戦昇級者同士のトーナメントであるIBM杯。本局はB1→A級昇級者の島朗八段との対戦。 戦型は藤井猛五段の四間飛車。16手目☖6四歩が早く、対持久戦を主に想定していることが窺える。この歩を見てか、島八段は19手目☗6八銀とし、左銀急...
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1994/1/28 郷田真隆五段—藤井猛四段(新人王戦)

感想 郷田真隆との一戦。約2年ぶりの対戦となる。この間に郷田五段は棋聖を獲得した。 藤井四段の四間飛車に郷田五段の左銀急戦。シンプルな形ながら☗4八金や☗1六歩が入り仕掛けのタイミングがやや遅い。藤井四段はその間に☖6四歩~☖6五歩と伸ばし...
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1993/9/29 畠山鎮四段—藤井猛四段(銀河戦)

感想 畠山鎮四段との戦い。この日は藤井四段23歳の誕生日。 畠山鎮四段とは1993年1月に順位戦で戦っている。その対局では畠山四段は天守閣美濃を採用したが、本局は☗6九金型☗4五歩早仕掛けを採用した。 ☗6九金型であるため☖2四同角と対応し...
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1993/9/21 藤井猛四段—川上猛四段(順位戦) ※指し直し局

感想 千日手指し直し局。藤井四段2時間8分、川上四段3時間38分の持ち時間で17時10分に対局開始した。 千日手局では居飛車穴熊に組んだ川上四段だったが、指し直し局では急戦を採用。四間飛車対急戦の最も典型的な形と言える☗6七銀型四間飛車と☖...
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1993/7/22 平藤眞吾四段—藤井猛四段(竜王戦)

感想 平藤眞吾四段との戦い。藤井四段は裏街道と言われる昇級決定戦を爆走しており、ここを勝てば決勝に進む。 戦型は藤井四段の四間飛車に平藤四段の☗5七銀左急戦。23手目に早くも☗3五歩と仕掛けた。 9筋の突き合いがないのが珍しい。もちろん1筋...
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1993/4/9 中田宏樹六段—藤井猛四段(棋王戦)

感想 中田宏樹六段との戦い。中田六段とは1991年度に3局と対局が集中したが、4局目は約1年半ぶりの対局となった。この間に中田六段は昇段している。この二人の将棋も好局が多い。 戦型は藤井四段の四間飛車に、中田六段の☗5七銀左急戦。左銀急戦の...
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1993/3/10 伊藤能四段—藤井猛四段(棋王戦)

感想 伊藤能四段との戦い。三浦弘行九段と同時期に四段になった棋士。 戦型は藤井四段の四間飛車に伊藤能四段は急戦模様。一般的な対抗形だが、四間飛車の美濃囲いの形、左銀の位置、左香の位置、端歩の関係、居飛車の玉型、仕掛けの形によって幾通りのパタ...
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1992/10/6 中田章道六段—藤井猛四段(順位戦)

感想 中田章道六段との順位戦。中田六段は詰将棋作家の印象が強い。順位戦成績はここまで中田六段が1勝3敗、藤井四段が3勝1敗。 戦型は藤井四段の四間飛車に中田六段が左銀急戦の形になった。藤井四段、本局は当時のオーソドックスな形であった☖5四歩...
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1992/9/8 藤井猛四段—米長邦雄九段(全日プロ)

感想 米長邦雄九段との対局。楽しみなカードの一つ。この時米長九段は49歳。名人を奪取する約半年前の対局となる。 このカードの前回の戦型は米長九段の棒銀だった。本局の戦型は藤井四段の四間飛車に米長九段の☖5三銀左急戦。左銀急戦の中でも、☖7三...