居飛車

棋譜並べ

1992/3/17 藤井猛四段—木下浩一四段(順位戦)

感想 順位戦最終局。6勝3敗の藤井猛四段と4勝5敗の木下浩一四段の対戦。 藤井四段が☗7六歩~☗6六歩と振り飛車の出だしを見せたが、木下四段が4手目☖3五歩と三間飛車を見せたことで居飛車にスイッチした。藤井九段による戦型分類は「相振り模様対...
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1992/2/5 藤井猛四段—北村昌男八段(王将戦)

感想 北村昌男八段は5月に銀河戦で敗戦した相手。銀河戦は非公式戦ながら、本局はリベンジ戦と言えるだろう。そして本局は王将戦初参加となる。 前局は藤井四段の三間飛車に北村八段の居飛車穴熊だったが、本局は藤井四段が3手目に☗2六歩として居飛車を...
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1991/9/20 真部一男八段—藤井猛四段(王位戦)

感想 真部一男八段との戦い。 『将棋世界』に真部一男九段の『将棋論考』と河口俊彦八段の『新・対局日誌』が連載されていた時代、私はこの2つの連載を楽しみに『将棋世界』を買っていた。この二人の将棋の見方が自分の将棋の見方の元になっている。本局は...
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1991/8/3 森安秀光九段—藤井猛四段(早指し選手権戦)

感想 振り飛車党タイトル経験者、森安秀光九段との戦い。『藤井猛全局集 竜王獲得まで』には、今では本の中でしか見ることがない棋士との戦いも多い。棋譜が残っているだけでその棋士の姿を生々しく感じることができる。『藤井猛全局集 竜王獲得まで』の良...
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1991/7/16 藤井猛四段—松浦隆一五段(順位戦) ※指し直し局

感想 千日手指し直し局。開始時刻は深夜0時43分。朝の10時から将棋を指し、いったんすべてリセットして、深夜に一から将棋を指し始める。改めて恐ろしい世界だ。この時藤井四段は21歳、松浦五段40歳。体力的な面でも、負け将棋を千日手にできたと言...
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1991/7/10 藤井猛四段—池田修一六段(全日プロ)

感想 池田修一六段との戦い。 ☗7六歩☖8四歩☗6八銀という意表の出だし。今日はこの形で行くと決めていたのだろうか。私は今まで相居飛車を全く勉強してこなかったので、池田六段の駒組みがどれだけ意外性を持つのかよく分からないが、居玉のまま☖6四...
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1991/6/18 藤井猛四段—安西勝一五段(順位戦)

感想 いよいよ藤井猛四段の順位戦が始まる。並べる方も気合が入る。どうでもいいことだが、番勝負やリーグの最初の将棋が先手というのはなんとなく気分が良い。 藤井四段との共著ではないが、安西五段もまた『振り飛車党宣言』の著書の一人。ここまで並べて...
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1991/5/30 小倉久史四段—藤井猛四段(早指し選手権戦)

感想 小倉久史四段との戦い。この2年後に、藤井四段は小倉五段、杉本昌隆四段と『振り飛車党宣言!』という本を作る。1990年代初頭も振り飛車はそれ程評価されていなかったが、若手振り飛車党たちによる熱の入った名著である。 本局は藤井四段の居飛車...
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1991/5/30 佐藤大五郎八段—藤井猛四段(早指し選手権戦)

感想 「薪割り流」という異名を持つ佐藤大五郎八段との一戦。佐藤八段は四間飛車党であり、藤井四段が居飛車を選択した。 戦型は相穴熊の雰囲気もあったが、☖9四歩☗9六歩の交換があり、藤井四段の天守閣美濃と佐藤八段の美濃囲いとなった。☗3八玉~☗...
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1991/4/3 藤井猛四段—山口英夫七段(棋聖戦)

感想 藤井先生のプロデビュー戦。 山口英夫七段は振り飛車党であり、藤井四段は3手目に居飛車を明示した。ところがそれを見た山口七段も居飛車にし、藤井四段のデビュー戦は相居飛車となった。 お互い早囲いからの矢倉となるが、藤井四段だけ飛車先の歩を...
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1990/12/27 長岡俊勝三段—藤井猛三段(若駒戦)

感想 長岡俊勝三段はこの翌年に奨励会を退会したが、その後2001年アマ名人戦優勝等、アマチュア将棋界で活躍している。その長岡三段は居飛車党だが、藤井先生も居飛車に構え、今の目で見ると意表の相矢倉となった。藤井三段の時代は「いざというときは居...
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1990/10/31 飯田弘之五段—藤井猛三段(新人王戦)

感想 プロ入り前ではあるが、藤井先生の公式戦デビューになるのだろうか。 飯田五段は振り飛車党で、相振り飛車をあまり指さなかった藤井三段が居飛車を持つ形になった。しかも藤井三段の天守閣美濃という将棋だ。 当時は「対左美濃藤井システム」も無い時...