先手

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1993/5/6 藤井猛四段—植山悦行五段(竜王戦)

感想 植山悦行五段との戦い。 1991年度の順位戦では植山五段は居飛車急戦を採用したが、本局は相振り飛車になった。伝統的な向かい飛車対三間飛車。囲いは先手金無双、後手は高美濃に組んだ。 37手目、植山五段の☖3六歩に、なんと藤井四段は2時間...
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1993/4/20 藤井猛四段—北村昌男八段(棋聖戦)

感想 北村昌男八段との対戦。北村八段とは非公式戦も含めて3局目で、これが最後の対局となる。 戦型は相振り飛車。3局とも異なる戦型となった。 18手目☖3六歩。 ここを抑えるのがポイントなのは藤井将棋で倣ったが、本局この手を指したのは北村八段...
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1993/4/6 屋敷伸之六段—藤井猛四段(新人王戦)

感想 1993年度の始まり。初戦は後々好勝負を繰り広げる屋敷六段との戦い。この頃、既に屋敷六段はタイトル挑戦、奪取等、華々しい実績を積み重ねていた。 戦型は藤井四段の四間飛車。屋敷六段は早めに☖5三銀型にしたものの、その後は藤井四段に先に形...
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1993/3/31 藤井猛四段—佐藤義則九段(王将戦)

感想 1992年度最終局、佐藤義則九段との一戦。 本局は非常に珍しい藤井四段の初手☗2六歩。ひねり飛車にしたかったということかもしれない。 藤井四段は中住まいで両翼の桂馬と飛車角が存分に使える形、佐藤九段は金冠というような形。藤井四段が十分...
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1993/2/22 藤井猛四段—大島映二六段(NHK杯)

感想 大島映二六段との一戦。 藤井四段は四間飛車。前回は大島六段の居飛車穴熊に屈したが、本局の大島六段は天守閣美濃を採用した。そう言えば美濃囲いを作るとき、いつしか☗3八銀ばかりになり、☗3八玉という符号は見なくなった。 藤井四段の構えは☗...
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1993/2/22 藤井猛四段—瀬戸博晴五段(NHK杯)

感想 瀬戸博晴五段との一戦。瀬戸五段とはこれが唯一の対局だ。 相振り飛車模様の序盤、先手が飛車を振る前に☖1三角と覗き、飛車振りを牽制する懐かしい手筋が出た。☗6六歩と角道を止める時代ならではの手で、お互いに角道を止めない現代では見かけなく...
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1993/2/16 藤井猛四段—飯塚祐紀四段(順位戦)

感想 飯塚祐紀四段との一戦。『藤井猛全局集 竜王獲得まで』で最初に登場する棋士。 順位戦成績は藤井四段が6勝2敗、飯塚四段が4勝4敗。飯塚四段は今期初参加。藤井四段は前局で痛い2敗目を喫したが、負けられない戦いが続くのは変わらない。 藤井四...
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1993/1/28 藤井猛四段—土佐浩司六段(王将戦)

感想 早見えの天才、土佐浩司六段との戦い。私は藤井猛ファンでもあり、土佐浩司ファンでもあるので、このカードは個人的ゴールデンカード。 戦型は藤井四段の四間飛車の対抗形。序盤、居飛車穴熊に組もうとする土佐六段に対し、☗4八飛と牽制球を投げた。...
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1992/11/26 藤井猛四段—菊地常夫六段(竜王戦)

感想 菊地常夫六段との一戦。菊地六段はこの時まだ43歳。藤井四段は竜王戦5組での初戦となる。 戦型は向かい飛車対三間飛車の古典的相振り飛車になるかと思いきや、後手の☖8二銀が早いと見たか、藤井四段が居飛車に変化した。通常の対抗形では金無双や...
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1992/11/20 藤井猛四段—真田圭一四段(棋聖戦)

感想 真田圭一四段との一戦。真田四段とは過去2局の棋譜が掲載されていたが、真田四段昇段後初の対戦となる。 戦型は藤井四段の四間飛車に真田四段の天守閣美濃。藤井四段は☗3九玉型だが、4筋を取らない指し方だった。対左美濃藤井システムと言われる前...
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1992/11/12 藤井猛四段—中田功五段(新人王戦)

感想 中田功五段との一戦。前回のこのカードは矢倉(千日手)、横歩取りと意表の相居飛車シリーズになった。本局は藤井四段の四間飛車に中田五段の居飛車となり、安心して並べられる戦型となった。 中田五段の構えは天守閣美濃~米長玉銀冠。一方藤井四段の...
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1992/11/6 藤井猛四段—豊川孝弘四段(順位戦)

感想 豊川孝弘四段との一戦。豊川四段は藤井四段よりも後に四段昇段しており、席次では藤井四段が上座での対局となったはずだ。ここまでの順位戦成績は藤井四段が4勝1敗、豊川五段が5勝0敗。勝負所だ。 戦型は藤井四段の四間飛車に豊川四段の天守閣美濃...
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1992/10/1 藤井猛四段—安西勝一五段(銀河戦)

感想 安西勝一五段との銀河戦。安西五段は順位戦デビューの相手で、前局は居飛車穴熊で快勝した。 本局も安西五段は三間飛車を採用した。対する藤井四段は、今回は天守閣美濃を採用した。 藤井四段が3筋の歩交換を行った。3筋で飛車が向かい合っている状...
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1992/9/17 藤井猛四段—神崎健二五段(銀河戦)

感想 神崎健二五段との対局。 本局は、非公式戦ながら、対穴熊藤井システムの歴史を語る上で重要な一局。対穴熊藤井システムの登場は1995年12月だが、その原型となる仕掛けが本局で指されている。杉本昌隆三段が披露した攻撃的布陣は先崎学五段戦(1...
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1992/9/16 藤井猛四段—武市三郎五段(順位戦)

感想 武市三郎五段との順位戦第4回戦。ここまでの順位戦成績は武市五段が0勝3敗、藤井四段が2勝1敗。藤井四段は第3回戦では痛い敗戦を喫した。 武市五段と言えば筋違い角で有名だが、本局は藤井四段が先手。どういう形になるかと思ったが、武市五段は...