四間飛車

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1992/2/24 安恵照剛七段—藤井猛四段(NHK杯)

感想安恵照剛七段とNHK杯予選決勝を争う。安恵七段の居飛車に藤井四段の四間飛車。安恵七段が☗6八銀を入れて右銀急戦を仕掛けた。☗6八銀の形はちょっと珍しいと思う。さらに☗5五歩を絡めてきた。☗5五歩に3五の方の歩を取って☖4二角~☖5三金~...
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1992/2/24 田辺一郎六段—藤井猛四段(NHK杯)

感想NHK杯予選が始まった。同日に3戦行われ、3連勝すればNHK杯本戦に出場できる。初戦は田辺一郎六段との一戦。田辺六段は不思議な立ち上がりだったが、結局☗4五歩早仕掛けのような形に合流した。早仕掛けの定跡は『四間飛車の急所 第3巻』に詳し...
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1992/2/7 先崎学五段—藤井猛四段(棋王戦)

感想同世代、先崎学五段との戦い。人情に溢れ、大好きな棋士の一人。前局は王将戦デビュー局だったが、本局は棋王戦デビュー局だ。この将棋は戦型こそ「後手四間飛車 対 居飛車穴熊」であるが、22手目の局面、☖3一銀の活用も☖8二玉の入城も後回しにし...
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1991/12/17 藤原直哉四段—藤井猛四段(順位戦)

感想藤原直哉四段(5勝1敗)と藤井猛四段(4勝2敗)の順位戦。星の良い者同士の対戦で、順位戦終盤に向けて重要なポイントだ。戦型は藤井四段の後手四間飛車に藤原四段の☗5七銀左急戦となったが、藤井四段の早い☖5四歩を見て藤原四段が☗9七角と端角...
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1991/12/6 藤井猛四段—野田敬三四段(天王戦)

感想野田敬三四段との戦い。何気ないことだが、ここで初めて対局場所に関西将棋会館が出てくる。本局は藤井四段の先手四間飛車に野田四段の居飛車穴熊。早めに☗3七桂と跳ね、☖4四歩とさせたことで後手から急戦という選択肢を奪った。そして銀冠を早めに構...
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1991/11/29 真田圭一三段—藤井猛四段(新人王戦)

感想『藤井猛全局集 竜王獲得まで』では真田三段とは2局目の将棋。前局は銀冠穴熊対銀冠という持久戦だったが、本局は藤井四段の後手四間飛車に真田三段は右銀急戦を仕掛けた。☖4三銀型に舟囲い~右銀急戦という極めてシンプルな仕掛けで、アマチュアでも...
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1991/11/12 飯田弘之五段—藤井猛四段(順位戦)

感想飯田五段とは藤井三段時代に一度対戦したが、四段昇段後は初めてとなる。前局では飯田五段が振り飛車、藤井三段が天守閣美濃で、形勢が入れ替わる熱戦を藤井三段が制した。ここまで飯田五段は3勝2敗、藤井四段は4勝1敗である。本局は飯田五段が初手に...
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1991/11/1 藤井猛四段—佐藤義則七段(棋聖戦)

感想過密と言えるような対局スケジュールをこなしてきた藤井四段だったが、ここで少し間が空いた。本来10月16日に山口千嶺七段戦(棋聖戦)があるはずだったが、不戦勝で対局が無くなっている。こういう時、棋士のファンにとっては「ラッキー」とは微塵も...
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1991/9/17 植山悦行五段—藤井猛四段(順位戦)

感想引き続き順位戦。植山悦行五段(1勝2敗)と藤井四段(2勝1敗)の戦い。藤井四段は四間飛車に構えた。ここで初めて、☖3二銀~☖4二飛ではなく、単に☖4二飛が登場する。それに対して植山五段は☗5七銀左急戦に構えた。☗5七銀左急戦ではあるが、...
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1991/8/13 勝浦修九段—藤井猛四段(全日プロ)

感想勝浦修九段との対局。往年の名棋士との戦いが続く。藤井四段の四間飛車に、勝浦九段は右四間飛車+天守閣美濃~米長玉銀冠に構えた。角道を止めず攻め味を見せつつ玉を堅く囲え、今でもよく指される。非常に手強い形だ。右四間飛車に対し藤井四段が腰掛銀...
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1991/7/16 松浦隆一五段—藤井猛四段(順位戦) ※千日手局

感想本局の結論を先に書くと千日手である。第53期王位戦七番勝負第1局の羽生善治王位—藤井猛九段の千日手を見て、千日手局にもその棋士の生き様が宿り、魅力が詰まっていると知り、決して蔑ろにしてはいけないと思うようになった。このブログは千日手も一...
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1991/7/4 富沢幹雄八段—藤井猛四段(王座戦)

感想富沢キックで有名な富沢幹雄八段との戦い。この時71歳で、50歳差というカードだ。序盤は藤井の後手四間飛車に富沢八段の急戦模様。富沢八段がどういう形にするかなかなか見えず、急戦ながら緩やかな感じで、藤井四段は高美濃まで組むことになった。そ...
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1991/6/6 深浦康市三段—藤井猛四段(若駒戦)

感想後にバチバチの名勝負を重ねる深浦康市三段との初戦。藤井四段の四間飛車に深浦三段が天守閣美濃を示した。☖4三銀(24手目)が早く、後に言われる「対左美濃藤井システム」が成熟していく最中の将棋と思われる。そう言えば『藤井システム』(毎日コミ...
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1991/5/30 藤井猛四段—泉正樹六段(早指し選手権戦)

感想ハンマー猛!藤井九段が若いころは「ハンマー猛」という渾名がついていたそうだが、本局も「ハンマー猛」らしい将棋だったのではないだろうか。藤井四段の先手四間飛車銀冠に泉六段の居飛車穴熊という構図。『藤井猛全局集 竜王獲得まで』の自戦解説編で...
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1991/5/30 藤井猛四段—前田祐司七段(早指し選手権戦)

感想藤井四段の四間飛車だが、先手四間飛車はこれが初。1991年度は先手の場合四間飛車より三間飛車の方が多く、逆に後手番では三間飛車は無く四間飛車がほとんどだ。藤井九段は「1年目は、戦法を模索していた」と振り返っており、色々指していたというこ...