対左美濃

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1993/6/29 藤井猛四段—森下卓七段(王将戦)

感想 本局から二次予選で、森下卓七段との対局。森下七段は17歳でデビュー後、この時既に棋戦優勝、タイトル挑戦、B1所属と多くの実績を積んでいた。間違いなく強敵。 藤井四段の作戦は三間飛車。用意していたものだろうか。対する森下七段は天守閣美濃...
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1993/6/10 藤井猛四段—小林宏五段(新人王戦)

感想 小林宏五段との一戦 戦型は小林五段の左美濃に、藤井四段は☗6六銀型四間飛車。こってりした戦型であるが、藤井四段は☖1五歩を許し、中央の手を優先してスピーディーな将棋にしようとしている。ただ、「高美濃には☗2六歩が必要」とは最近よく聞く...
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1993/4/6 屋敷伸之六段—藤井猛四段(新人王戦)

感想 1993年度の始まり。初戦は後々好勝負を繰り広げる屋敷六段との戦い。この頃、既に屋敷六段はタイトル挑戦、奪取等、華々しい実績を積み重ねていた。 戦型は藤井四段の四間飛車。屋敷六段は早めに☖5三銀型にしたものの、その後は藤井四段に先に形...
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1993/2/22 藤井猛四段—大島映二六段(NHK杯)

感想 大島映二六段との一戦。 藤井四段は四間飛車。前回は大島六段の居飛車穴熊に屈したが、本局の大島六段は天守閣美濃を採用した。そう言えば美濃囲いを作るとき、いつしか☗3八銀ばかりになり、☗3八玉という符号は見なくなった。 藤井四段の構えは☗...
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1993/2/16 藤井猛四段—飯塚祐紀四段(順位戦)

感想 飯塚祐紀四段との一戦。『藤井猛全局集 竜王獲得まで』で最初に登場する棋士。 順位戦成績は藤井四段が6勝2敗、飯塚四段が4勝4敗。飯塚四段は今期初参加。藤井四段は前局で痛い2敗目を喫したが、負けられない戦いが続くのは変わらない。 藤井四...
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1993/1/19 畠山鎮四段—藤井猛四段(順位戦)

感想 後に新人王戦決勝でも対戦する畠山鎮四段との初対局。珍しく前局から1か月以上あき、1993年に入った。ここまでの順位戦成績は畠山四段が3勝4敗、藤井四段が6勝1敗。藤井四段は昇級圏内にいる。残り3局。このまま好成績を維持できるか。 戦型...
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1992/11/20 藤井猛四段—真田圭一四段(棋聖戦)

感想 真田圭一四段との一戦。真田四段とは過去2局の棋譜が掲載されていたが、真田四段昇段後初の対戦となる。 戦型は藤井四段の四間飛車に真田四段の天守閣美濃。藤井四段は☗3九玉型だが、4筋を取らない指し方だった。対左美濃藤井システムと言われる前...
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1992/11/12 藤井猛四段—中田功五段(新人王戦)

感想 中田功五段との一戦。前回のこのカードは矢倉(千日手)、横歩取りと意表の相居飛車シリーズになった。本局は藤井四段の四間飛車に中田五段の居飛車となり、安心して並べられる戦型となった。 中田五段の構えは天守閣美濃~米長玉銀冠。一方藤井四段の...
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1992/11/6 藤井猛四段—豊川孝弘四段(順位戦)

感想 豊川孝弘四段との一戦。豊川四段は藤井四段よりも後に四段昇段しており、席次では藤井四段が上座での対局となったはずだ。ここまでの順位戦成績は藤井四段が4勝1敗、豊川五段が5勝0敗。勝負所だ。 戦型は藤井四段の四間飛車に豊川四段の天守閣美濃...
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1992/9/11 所司和晴五段—藤井猛四段(王座戦) ※千日手局

感想 所司和晴五段との一戦。約5か月ぶり、2度目の対戦となる。 戦型は所司五段の天守閣美濃に、藤井四段が高橋道雄九段戦(1992/7/31・王将戦)以来、2度目の「対左美濃藤井システム」を発動した。 美しい。 所司五段は☗9八玉から米長玉銀...
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1992/9/2 藤井猛四段—酒井順吉六段(銀河戦)

感想 酒井順吉六段との一戦。 この将棋は何かの機会に再放送を見た記憶がある。藤井四段の鋭い眼光と神吉宏充七段の解説が印象に残っている。 戦型は藤井四段の四間飛車に酒井六段の天守閣美濃。当時としてはお馴染みの戦型になった。 本局の藤井四段の作...
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1992/7/31 高橋道雄九段—藤井猛四段(王将戦)

感想 タイトル5期、棋戦優勝3回、A級13期という実績を持つ高橋道雄九段との一戦。私にとって高橋道雄藤井猛戦というカードは藤井システムの戦いと同義であった。絶対に藤井システムを成功させたいと言う藤井九段と、藤井システムは無理だと言う高橋九段...
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1992/7/21 藤井猛四段—中井広恵女流名人(王座戦) ※指し直し局

感想 指し直し局。藤井四段が32分多い状態で始まった。 戦型は藤井四段の三間飛車に中井女流名人の天守閣美濃となった。藤井四段はまったく同一の形を天野高志アマ戦(1991/12/12・竜王戦)で経験しているが、☗6五歩で玉頭ではなく左辺の戦い...
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1992/7/21 中井広恵女流名人—藤井猛四段(王座戦) ※千日手局

感想 プロ入り後初の女流棋士との対戦。中井広恵女流名人は長い間活躍されており、私が将棋を見始めた頃、女流棋士のタイトル戦は清水市代—中井広恵戦が定番だった。 戦型は藤井四段の四間飛車に中井女流名人の天守閣美濃。☖6三金を見るとまだまだ「藤井...
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1992/4/28 藤井猛四段—平藤眞吾四段(天王戦)

感想 平藤眞吾四段との一戦。本局は天王戦四段戦の決勝、勝てば本戦出場の一局。 戦型は藤井四段の四間飛車に平藤四段が穴熊を目指すオープニング。そこから藤井四段がどうするかが注目だったが、☗6五歩~☗7五歩~☗6六飛として立石流の構えにした。立...