先手

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1991/12/21 藤井猛四段—森雞二九段(早指し選手権戦)

感想終盤の魔術師、森雞二九段との一局。藤井四段は晩学の棋士として知られているが、森九段はさらに将棋を覚えた時期が遅い。それでも二人ともタイトルを獲得する棋士になった。45歳と21歳、世代は離れているが、異色の棋士同士の戦いということで楽しみ...
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1991/12/12 藤井猛四段—天野高志アマ(竜王戦)

感想ついに藤井四段の竜王戦が始まる。藤井ファンにとっては愛着のある棋戦。初戦は恒例のアマチュア戦だ。将棋の世界は特殊なもので、奨励会という養成機関を抜けてきたプロ棋士にとって、アマチュア戦というのは絶対に負けられない戦いだと想像する。対局相...
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1991/12/6 藤井猛四段—野田敬三四段(天王戦)

感想野田敬三四段との戦い。何気ないことだが、ここで初めて対局場所に関西将棋会館が出てくる。本局は藤井四段の先手四間飛車に野田四段の居飛車穴熊。早めに☗3七桂と跳ね、☖4四歩とさせたことで後手から急戦という選択肢を奪った。そして銀冠を早めに構...
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1991/11/18 藤井猛四段—中田宏樹五段(棋聖戦)

感想三度中田宏樹五段戦。本局は藤井四段の先手三間飛車に中田五段が☖6四歩~☖7二飛~☖6五歩とあまり見ない仕掛けを敢行した。これに持ち時間3時間の内62分を費やして☗同歩。☖8二飛(40手目)とされたところは一見後手が捌けそうに見えたが、☖...
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1991/11/1 藤井猛四段—佐藤義則七段(棋聖戦)

感想過密と言えるような対局スケジュールをこなしてきた藤井四段だったが、ここで少し間が空いた。本来10月16日に山口千嶺七段戦(棋聖戦)があるはずだったが、不戦勝で対局が無くなっている。こういう時、棋士のファンにとっては「ラッキー」とは微塵も...
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1991/10/12 藤井猛四段—中田宏樹五段(早指し選手権戦)

感想再び中田宏樹五段との戦い。中田五段とは1991年度で3局も対戦する。藤井四段の三間飛車に中田五段の☖5三銀左急戦。これまで並べた印象では、1991年は既に急戦は下火で居飛車穴熊や左美濃(天守閣美濃)が主流になっている。将棋の勉強を始める...
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1991/10/8 藤井猛四段—高田尚平四段(順位戦)

感想高田流左玉で有名な高田四段との順位戦。両者とも3勝1敗だ。高田四段が☖8四歩と突かずに☖6二銀としたところで右四間飛車を悟ったか、藤井四段は16分考えて☗7八飛と三間飛車に構えた。そこからすぐ石田流に組み、☖5四銀に☗7七桂と対応したの...
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1991/9/3 藤井猛四段—中田宏樹五段(順位戦)

感想前節で痛い逆転負けを喫し、連敗を避けたい順位戦。1勝1敗同士の中田宏樹五段との戦い。中田五段とは2011年第70期B級1組順位戦の藤井システム復活の将棋もあって、印象的な対局相手の一人だ。年齢差はあまり感じていなかったが、藤井四段より6...
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1991/7/16 藤井猛四段—松浦隆一五段(順位戦) ※指し直し局

感想千日手指し直し局。開始時刻は深夜0時43分。朝の10時から将棋を指し、いったんすべてリセットして、深夜に一から将棋を指し始める。改めて恐ろしい世界だ。この時藤井四段は21歳、松浦五段40歳。体力的な面でも、負け将棋を千日手にできたと言う...
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1991/7/10 藤井猛四段—池田修一六段(全日プロ)

感想池田修一六段との戦い。☗7六歩☖8四歩☗6八銀という意表の出だし。今日はこの形で行くと決めていたのだろうか。私は今まで相居飛車を全く勉強してこなかったので、池田六段の駒組みがどれだけ意外性を持つのかよく分からないが、居玉のまま☖6四歩、...
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1991/6/28 藤井猛四段—堀口弘治五段(新人王戦)

感想堀口五段には4月にも対戦しており、早くも2戦目。前回負けであったためリベンジ戦となる。本局は藤井四段の三間飛車に堀口五段の天守閣美濃。四間飛車ではなく三間飛車のため、対左美濃藤井システムとは異なる将棋になるはずである。藤井四段がどのよう...
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1991/6/18 藤井猛四段—安西勝一五段(順位戦)

感想いよいよ藤井猛四段の順位戦が始まる。並べる方も気合が入る。どうでもいいことだが、番勝負やリーグの最初の将棋が先手というのはなんとなく気分が良い。藤井四段との共著ではないが、安西五段もまた『振り飛車党宣言』の著書の一人。ここまで並べている...
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1991/5/30 藤井猛四段—泉正樹六段(早指し選手権戦)

感想ハンマー猛!藤井九段が若いころは「ハンマー猛」という渾名がついていたそうだが、本局も「ハンマー猛」らしい将棋だったのではないだろうか。藤井四段の先手四間飛車銀冠に泉六段の居飛車穴熊という構図。『藤井猛全局集 竜王獲得まで』の自戦解説編で...
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1991/5/30 藤井猛四段—前田祐司七段(早指し選手権戦)

感想藤井四段の四間飛車だが、先手四間飛車はこれが初。1991年度は先手の場合四間飛車より三間飛車の方が多く、逆に後手番では三間飛車は無く四間飛車がほとんどだ。藤井九段は「1年目は、戦法を模索していた」と振り返っており、色々指していたというこ...
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1991/5/9 藤井猛四段—北村昌男八段(銀河戦)

感想昔は非公式戦だった銀河戦。本局は第1期銀河戦予選。銀河戦は藤井四段デビューの1991年に始まったことを『藤井猛全局集』で初めて知った。本局は藤井四段が三間飛車に構えた。それを見て北村八段は穴熊。三間飛車対居飛車穴熊の構図はもう何十年と続...