後手

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1992/10/6 中田章道六段—藤井猛四段(順位戦)

感想 中田章道六段との順位戦。中田六段は詰将棋作家の印象が強い。順位戦成績はここまで中田六段が1勝3敗、藤井四段が3勝1敗。 戦型は藤井四段の四間飛車に中田六段が左銀急戦の形になった。藤井四段、本局は当時のオーソドックスな形であった☖5四歩...
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1992/9/24 田丸昇八段—藤井猛四段(王位戦)

感想 田丸昇八段との一戦。藤井四段の第34期王位戦初戦である。 3~4手目に9筋の交換が入ったのが珍しい。ここに何かしらのアヤがあったか、本局は相矢倉に進んだ。相矢倉と言ってもお互いに玉頭に厚みを築き、長い戦いになりそうな予感がある。 序盤...
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1992/9/11 所司和晴五段—藤井猛四段(王座戦) ※千日手局

感想 所司和晴五段との一戦。約5か月ぶり、2度目の対戦となる。 戦型は所司五段の天守閣美濃に、藤井四段が高橋道雄九段戦(1992/7/31・王将戦)以来、2度目の「対左美濃藤井システム」を発動した。 美しい。 所司五段は☗9八玉から米長玉銀...
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1992/7/31 高橋道雄九段—藤井猛四段(王将戦)

感想 タイトル5期、棋戦優勝3回、A級13期という実績を持つ高橋道雄九段との一戦。私にとって高橋道雄藤井猛戦というカードは藤井システムの戦いと同義であった。絶対に藤井システムを成功させたいと言う藤井九段と、藤井システムは無理だと言う高橋九段...
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1992/7/21 中井広恵女流名人—藤井猛四段(王座戦) ※千日手局

感想 プロ入り後初の女流棋士との対戦。中井広恵女流名人は長い間活躍されており、私が将棋を見始めた頃、女流棋士のタイトル戦は清水市代—中井広恵戦が定番だった。 戦型は藤井四段の四間飛車に中井女流名人の天守閣美濃。☖6三金を見るとまだまだ「藤井...
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1992/7/17 佐藤大五郎九段—藤井猛四段(全日プロ)

感想 佐藤大五郎九段とは2戦目。前局は藤井四段が天守閣美濃から快勝した。 本局も佐藤九段の四間飛車に藤井四段の天守閣美濃という戦型になった。手順だけ見ると全局と似ているが、佐藤九段が☗5六歩と突いていないだけで全然違う雰囲気だ。そして☗4五...
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1992/7/14 中田功五段—藤井猛四段(順位戦) ※千日手局

感想 振り飛車党、中田功五段の一戦。中田五段の職人的な三間飛車に憧れて一時期三間飛車も勉強したことがある。中田五段の将棋もまた、終盤を見据えた序盤を構築する将棋であり、序盤から終盤まで綺麗な線で繋がっている。中田将棋には美しさと情熱が備わっ...
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1992/6/23 内藤國雄九段—藤井猛四段(王将戦)

感想 多才の名棋士、内藤國雄九段との対局。自在流と名のつく内藤九段の将棋は大らかで面白く、好んで何度か並べたことがある。藤井四段にとって大ベテランとの戦いという感じではあるが、本局の内藤九段はまだ52歳。今の藤井九段と変わらないし、何よりこ...
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1992/6/12 米長邦雄九段—藤井猛四段(勝抜戦)

感想 大棋士、米長邦雄九段との一戦。 オールスター勝抜戦は2003年度まで行われていた棋戦で、その名の通り負けるまで対局がつくので対局数や勝ち数を稼ぐことができるおいしい棋戦だ。 戦型は藤井四段の四間飛車に米長九段の棒銀。☖3三桂と跳ねる典...
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1992/6/4 大島映二六段—藤井猛四段(早指し選手権戦)

感想 大島映二六段との一戦。大島映二六段は私が指導対局を受けたことがある数少ない棋士の一人で、こうして棋譜を並べることができるのは嬉しい限り。 戦型は藤井四段の四間飛車に大島六段の居飛車穴熊。前局に続き居飛車穴熊との戦いとなった。藤井四段の...
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1992/6/1 深浦康市四段—藤井猛四段(竜王戦)

感想 深浦康市四段との一戦。両者四段になってからは初めての対局となる。竜王戦ランキング戦6組決勝という舞台で対戦することになった。藤井四段にとって初の決勝。本局は自戦解説編掲載局である。 戦型は藤井四段の四間飛車に深浦四段の居飛車穴熊。序盤...
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1992/5/12 泉正樹六段—藤井猛四段(棋聖戦)

感想 泉六段との対戦。三度目の登場で、過去藤井九段の2勝。 過去相振り飛車、四間飛車対居飛車穴熊ときて本局は四間飛車対玉頭位取りになった。泉六段も芸が広い。 玉頭位取りに対し☖8四歩が面白い。 普通☗8五歩を与えて損なように思えるが、☖8三...
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1992/4/10 豊川孝弘四段—藤井猛四段(棋王戦)

感想 1992年度の始まり。豊川孝弘四段との戦い。今ではオヤジギャグを放ちまくる棋士が、私にとっては今も昔もファイターのイメージだ。 本局は藤井四段の四間飛車に豊川四段の矢倉引き角となった。矢倉引き角作戦は『四間飛車を指しこなす本 第1巻』...
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1992/3/13 飯田弘之五段—藤井猛四段(王将戦)

感想 飯田弘之五段との王将戦。飯田五段の☗2六歩に、藤井四段がまさかの☖8四歩。相居飛車となった。 飯田五段は浮き飛車からぶんぶん飛車を振り回しリードを奪いに行く。飯田五段が上手くやっているように見えたが、☗3六飛に☖4四角は藤井四段が見せ...
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1992/3/9 中村修七段—藤井猛四段(棋王戦)

感想 中村修七段との初対局。ファンサービスにも熱心だが、今なお盤上に闘志を燃やし続けるアツい棋士でもある。心底カッコいいと思える棋士で、好きな棋士の一人。 本局は自戦解説編掲載局。戦型は藤井四段の四間飛車に中村七段の居飛車穴熊となった。序盤...