先手四間飛車

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1992/8/20 藤井猛四段—阿部隆五段(新人王戦) ※千日手局

感想 阿部隆五段との一戦。 戦型は藤井四段の四間飛車に阿部五段の居飛車穴熊。藤井四段の先手四間飛車採用率がぐんと上がってきた気がする。 図にもあるように23手目☗5六銀が早い印象。一見積極的だが、25手目に☗4五歩とはできなかった。☗1六歩...
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1992/8/10 藤井猛四段—宮田利男六段(王座戦)

感想 宮田利男六段との対局。現在宮田門下の若手棋士が活躍してきているが、その宮田六段がまだ40歳の頃の将棋だ。 戦型は藤井四段の四間飛車に宮田六段が玉頭位取りを採用した。藤井四段は、玉頭位取りに対し有力な形の一つである☗6六銀型に構えた。玉...
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1992/6/16 藤井猛四段—長沼洋五段(順位戦)

感想 藤井猛四段の2期目の順位戦が始まる。初戦は長沼洋五段との一戦。 藤井四段は先手で四間飛車。対して長沼五段はなかなか作戦を明らかにしなかったが、ようやく30手目に☖6四銀と出て右銀急戦を見せた。☗4六歩と突かせたかったということか。長沼...
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1992/4/28 藤井猛四段—平藤眞吾四段(天王戦)

感想 平藤眞吾四段との一戦。本局は天王戦四段戦の決勝、勝てば本戦出場の一局。 戦型は藤井四段の四間飛車に平藤四段が穴熊を目指すオープニング。そこから藤井四段がどうするかが注目だったが、☗6五歩~☗7五歩~☗6六飛として立石流の構えにした。立...
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1992/4/17 藤井猛四段—所司和晴五段(棋聖戦)

感想 所司和晴五段との一戦。私は所司五段の『駒落ち定跡』で駒落ちを勉強した身。この本で一通り駒落ち定跡に触れることができて大変感謝している。 本局は藤井四段の第61期棋聖戦初戦。戦型は藤井四段の四間飛車に所司五段の天守閣美濃となった。 ☗6...
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1991/12/6 藤井猛四段—野田敬三四段(天王戦)

感想 野田敬三四段との戦い。何気ないことだが、ここで初めて対局場所に関西将棋会館が出てくる。 本局は藤井四段の先手四間飛車に野田四段の居飛車穴熊。早めに☗3七桂と跳ね、☖4四歩とさせたことで後手から急戦という選択肢を奪った。そして銀冠を早め...
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1991/11/1 藤井猛四段—佐藤義則七段(棋聖戦)

感想 過密と言えるような対局スケジュールをこなしてきた藤井四段だったが、ここで少し間が空いた。本来10月16日に山口千嶺七段戦(棋聖戦)があるはずだったが、不戦勝で対局が無くなっている。 こういう時、棋士のファンにとっては「ラッキー」とは微...
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1991/5/30 藤井猛四段—泉正樹六段(早指し選手権戦)

感想 ハンマー猛!藤井九段が若いころは「ハンマー猛」という渾名がついていたそうだが、本局も「ハンマー猛」らしい将棋だったのではないだろうか。 藤井四段の先手四間飛車銀冠に泉六段の居飛車穴熊という構図。『藤井猛全局集 竜王獲得まで』の自戦解説...
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1991/5/30 藤井猛四段—前田祐司七段(早指し選手権戦)

感想 藤井四段の四間飛車だが、先手四間飛車はこれが初。1991年度は先手の場合四間飛車より三間飛車の方が多く、逆に後手番では三間飛車は無く四間飛車がほとんどだ。藤井九段は「1年目は、戦法を模索していた」と振り返っており、色々指していたという...
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1991/3/20 藤井猛三段—真田圭一三段(若駒戦)

感想 藤井先生は1994/4/1付けで四段昇段であり、プロ入り前最後の対局だったと思われる。 本局は真田三段が角道を開けたまま左美濃~穴熊に組む趣向を見せたが、藤井三段は堂々と銀冠に組んだ。後手の右金を穴熊にくっつけづらいというのが先手の主...